投資の中でFXは依存しやすいのが特徴です。
その中でも、
「常にトレードしなければ気が済まない…」
「決済した瞬間に次のポジションをしてしまう…」
「指標前に爆益を期待してエントリーしてしまう…」
一つでも当てはまる場合は『ギャンブル依存症』の可能性があります。
しかし、FXは「ギャンブル」ではなく「投資」にしなければあなたの大切なお金が無くなってしまうことになります。
ですので、大切なお金を増やすためにもギャンブル性が高くならないように注意しなければいけません。
そこで今回は『ギャンブル依存症度合い』を診断形式でチェックしていきますので、当てはまるのか確認してみて下さい。
一つでも当てはまる場合は早急に改善が必要ですので注意して下さい。
FXは依存症になりやすい投資
すぐに決着がつくFXは、勝った時に大儲けしやすく依存症になる確率が高いです。
昔は私も“ポジポジ病”といっていつどこでもポジションを持っていないと不安な時期がありました。
しかし、ポジションを持つということはリスクを抱えることとイコールになります。
すなわち常に損失と隣り合わせということです。
では、なぜギャンブル依存になりやすいのか?その理由を説明していきたいと思います。
24時間あるからはまりやすい
最大の理由は、FXの為替相場が24時間動いているからです。
平日の朝昼晩のいつでも取引できるのは、個人が行える投資の中でFXだけとなっています。
勝てば気分が良くなって、負ければ悔しくて再戦という、ギャンブル的な行動に走りやすくなっているのが特徴です。
自制心が強くても、連敗してしまうと「負けを取り戻したい」という心理に陥ってしまいます。
ここを制御できるかどうかが重要なので気を付けてください。
高レバレッジで勝つと大儲けできる
本来の資金よりも大きな金額で売買できる高レバレッジでは、同じ値幅の勝ちでも2倍、3倍の利益になります。
高レバレッジで大儲けした投資家は、高い確率でFX依存症にかかります。
なぜなら、また楽して大きく勝ちたくなるからです。
初心者が一度は通る道なので、自分の資金をどんどん失ってしまう前に高レバレッジの危険性を理解しましょう。
運や勘でも勝ててしまう
ここぞという勝負どころでエントリーして見事に勝っても、それは運が良かっただけの可能性があります。
普通ならば不思議な勝ちはないのですが、FXでは初心者がワケも分からずに危険な取引をして生還する事例がよく見られます。
本当は危険なやり方であるのに、例外的な成功体験だけ強く印象に残っている状態では、再び勝つまで続けるという、典型的なFX依存症になるのです。
FX依存症なのかセルフチェック
以下の3つの項目で、自分がFX依存症であるのかを確認してみることをおすすめします。
もし、1つでも当てはまるのであればそれは要注意です。
一度ロスカットの前にFX(リアルトレード)から離れることをオススメします。
FXギャンブル依存チェック①:負けた理由が分かっている?
自分がなぜ負けたのかを理解していれば、FX依存症ではない可能性が高いです。
反対に、「ただ運が悪かっただけ」「もう少し粘っていれば戻ってきていた」と根拠のない感情論だけの方は、いったんFXから離れたほうが賢明でしょう。
再発防止ができない状態では、リスクが高い為替相場に入るべきではありません。
FXギャンブル依存チェック②:ポジションを持たずに過ごせる?
自分がFXのポジションを持たずに、いつまで過ごせるのかを振り返ってみましょう。
半日も我慢できないのであれば、FX依存症の疑いがあります。
FXはそこまで必死になってポジションを持つ必要はなく、もはや儲けるためではなくポジションを持つことが目的の状態です。
スイングトレードについては、また話が別になります。
FXギャンブル依存チェック③:スマートフォンが気になる?
自分のスマートフォンが常に気になってしまう場合は、すでにFX依存症になっています。
24時間の為替相場とスマートフォンが合わさると、文字通りに起きている間はいつでもトレード可能です。
そのため、為替レートを見たいという欲望が強くなってしまいます。
スマートフォンを持たないことは難しく、FXアプリをインストールしない等の対策をするのが有効です。
FXのギャンブル依存は正しい自己管理によって克服可能
FX依存症に陥っても、適切な対処をすることで解決できます。
しかし、その対処を間違えてしまうと投資ではなくギャンブルにしかなりません。
そうなるとロスカットは時間の問題になるので、FXをギャンブルにしない為にも適切な対処をするようにしてください。
ギャンブル克服方法①:スイングトレードに専念する
どうしてもポジションを持たなければ気が済まない場合は、発想を逆転させて、スイングトレードを行いましょう。
スイングトレードは最低でも数日はポジションを保有するから、ちょうど需要と供給が一致します。
小さな値動きに惑わされずに大局を見る、ゆったりとした取引に慣れれば、常にあくせくとする生活を変えられるのです。
ギャンブル克服方法②:自分に罰を与える
一番の解決方法は、FXでお金を増やすことです。
負けるから意地になって取引を繰り返すわけで、そもそも順調に勝てるのであれば途中の損切りぐらいで右往左往はしません。
ですので、自分が勝ちやすい地合いを知って、そこだけで勝負するように心がけるべきです。
FXはいつでも受け入れてくれるので、ボールを見るバッターのような観察眼を養いましょう。
もし、ルールを破ったら「1ヵ月の取引禁止」のような罰を作って強制的に損失を抑えるルール作りをしてください。
ギャンブル克服方法③:負けても冷静になれる少額投資へ
少額なら、負けても熱くなりません。
勝っても負けても作業としてFXを進めることで、依存症から卒業することを推奨します。
FXの少額投資は、負けることへの恐怖を大きく和らげてくれます。
負けを素直に認められる心によって、依存症とは無縁のトレードを行えるのです。
利益が小さいと不評の少額投資ですが、FXの依存症から抜け出せるだけでも大きな価値があると思うので試してみるのは価値があるかと思います。
FXをギャンブルにしないためには?
FXのメリットは手軽にエントリーができて短時間で稼ぐことができることです。
それこそアルバイトや正社員のように自分の時間と労力を使ってお金を稼ぐのではなく、ある種「お金でお金を稼ぐ」と言えます。
しかし、その反面、自分をコントロールすることができなければ飲み込まれてしまうことになりかねません。
そうすると本来の目的を失ってしまい「トレードすること」がゴールになってしまうので気を付けてください。
FX依存症は勝てない取引で出る
自分の欲望だけで行うトレードは、負けやすいことからFX依存症になりがちです。
むやみやたらとエントリーする人ほど危険であることを自覚して、焦らずにチャートで絶好のタイミングを探しましょう。
じっと待つことを身につければ、FXで勝てる自信がついてきます。
ポジションを持ちたくなったら、いったん中断して別の作業をしてみてください。
なくすのではなく症状を抑えよう
どれだけトレードが上手くなっても、FX依存症が出る時期はあります。
完全に消去するのではなく、いかにその状態を自覚して、できるだけ被害を少なくするのかがポイントです。
連敗した直後、大きく負けてしまった後、理想的に含み益が伸びたが決済する前に反転された時には、数日ぐらい相場から離れてリフレッシュする時間を設けましょう。
チャートに全てが表示されている
投資家がどれほど理不尽と思っても、チャートに示されていることが全てです。
初心者や、たまたま自分と相性が良い地合いが続いた人ほど、「こんな展開になるはずがない!」と決めつけますが、どれほど抗議してもチャートは変わりません。
自分の意見を曲げることができなければそれは独りよがりになるのでそうなるとギャンブル性も高まってしまいます。
気を付けてください。
FXギャンブル依存症チェックまとめ
よくFXを「ギャンブル」という人がいます。
しかし、私も10年以上FXをやっていますが、FXはギャンブルではなく投資です。
けれども基本的に相場はランダムウォークになるのでギャンブルになる時もあります。
ですので、FXのことをギャンブルという人の意見もあながち間違ってはいないとも思ったりもします。
ただ、それらはすべて各人によって捉え方や付き合い方によってギャンブルになったり投資になったりするのです。
FXは大衆心理で動く側面もあり少なからず優位性が効く局面もあるので、勘や感覚だけでトレードするのを避けて、ギャンブルにしないようにしてください。
あなたの大切な資金を減らすのではなく増やすためにも“それら”が重要になってきますので!