毎日の時間が無い人にとって『FX』はとても魅力的です。
事実、FXは平日であれば自分の都合の良い時間帯に取引できるので、サラリーマン時代の私もそれを理由に株ではなくFXを選んだのを覚えています。
しかし、“自分の都合のいい時間”に取引したからと言って利益が出るものではありません。
なぜなら、相場というのは【動きやすい時間帯】があるので、その波を捉えなければ思うように利益を上げることが出来ないからです。
そこで今回は『FXの取引時間』について説明していきたいと思います!
いつ取引すると勝ちやすいのかなどのお得な情報を知って、勝ち組の投資家を目指しましょう。
利益を出したい人はぜひ最後まで読み進めてくださいね。
FX取引は平日なら24時間取引可能
24時間の取引ができるのは、世界各国の市場がリレーのように繋がっているからです。
この『繋がり』が重要で、知ってるか知らないかでトレードの“パフォーマンス”も大きく変わってくるのでしっかりと覚えてくださいね!
為替市場は世界各国にある
FXで扱っているのは世界各国の外貨で、それぞれの市場で毎日売買されています。
主要な為替市場は、日本、イギリス、アメリカの3つです。
日本は東南アジア、イギリスは欧州、アメリカは世界の中心として、それぞれ大きな金額の取引を行っています。
市場の時間帯は、日本が8時~15時、イギリスが15時~2時、アメリカが21時~6時です。
全市場が休みになる日もある
前述した3大市場のどれかが休日になると、その時間帯の流通量が激減します。
日本の祝日に金融機関が休むのと同様に、他国でも変則的な休みがあるのです。
土日にFX取引ができない理由は、3大市場が全て動かないからに他なりません。
個人のFX取引で為替市場を選択する必要はなく、通貨ペアの売買注文だけになります。
1日の区切りとなる取引時間
24時間動き続けている為替市場ですが、朝6時ぐらいに1日の区切りが行われます。
アメリカ市場が終わるタイミングで、FX業者のポジションからスワップポイントの計算やロスカットの発動が実施されるのです。
海外ではサマータイムで1時間ずらす制度もあるため、時期によってクローズの時間帯が変わることに気をつけましょう。
取引時間帯による値動きの違い
次は「1日で為替市場がどのように動いているのか?」を説明していきます。
市場の動きを知ることが出来れば「○○時にトレードをする」という戦略立てに繋がるので、為替市場が動く時間帯をしっかりと把握して下さいね。
動き出すのは朝8時から
朝8時になると、日本の東京市場や企業の業務開始によって為替レートがよく動きます。
銀行の決済や企業の支払い、日本の経済指標・要人発言があるので日本円が主役です。
ただ、香港やシンガポールといった東南アジアの時間帯のため、中国のような近隣諸国の動向にも注意しなければなりません。
オーストラリアの経済指標・要人発言も、午前中から午後1時ぐらいなのでオセアニア通貨を取引する場合は10時30~14時までが活発に動くでしょう。
夕方はロンドン市場の独壇場
15時を過ぎるとイギリスの『ロンドン市場』の関係者が参加してきます。
17時~19時までにイギリスやEUの経済指標が集中しているので、欧州通貨をターゲットにしている方は狙ってみましょう。
特に、イギリスのポンドは短時間でもよく動きます。
プロの投資家でも、この夕方の時間帯でリアルタイムのデイトレードをしていることが多いです。
ポンドは値動きが激しいので気を付けてください。
夜のニューヨーク市場がFXの本番
21時になると、世界最大の『ニューヨーク市場』が開かれます。
ロンドン市場が継続しているので、まさに為替相場を動かすメインイベントです。
2時ぐらいにロンドン市場が閉められるため、『21時~2時』の値動きが特に活性化します。
アメリカの経済指標・要人発言が集中している上に、欧州の経済政策や要人発言も重なるので、大きなトレンドがよく発生する時間帯になるのです。
取引時間帯で覚えておきたい3つの基礎知識
FXの時間帯では、以下の3つを覚えておく必要があります。
「知らなかった」という理由で損失を出さない為にも必ず確認してくださいね!
土日はFXの取引ができない
日本のFX業者では、原則的に土日の取引を行っていません。
どの時間帯でも為替レートが動いておらず、月曜の営業開始から有効になる注文だけです。
土日のいずれかの時間帯で、FX業者はシステムのメンテナンスを実行しています。
ホームページにメンテナンスの予定が掲載されるから、定期的に見ておきましょう。
金曜日に取引する場合は気を付けてくださいね。
月曜の窓開けを狙ったトレード
月曜の朝一、だいたい朝7時のオープンには、先週末の終わりの為替レートから乖離する場合があります。
窓開けと呼ばれる状態で、200pipsという大きな窓になるケースもあるから要注意です。
この窓開けは、月曜の夜までに閉じることが多く、その戻りを狙ったトレードもよく行われています。
しかし、必ず戻るとは限らないので気を付けてください。
年末年始などの特殊な日に要注意
12月のクリスマスは、世界の主要市場であるアメリカと欧州がお休みです。
東京市場の時間帯である8時~15時しか、まともに動きません。
平日なら年末でも普通に取引できますが、元旦についてはどのFX業者もお休みとなります。
具体的な年末年始の日程は、各FX業者が12月中旬に発表しています。
変則的な時間帯のトレードになるので、早めにチェックしておきましょう。
FXの取引時間帯における5つのポイント
以下の5つのポイントを押さえると、賢いFXのトレードになります。
勝ち組に回る為にもしっかりと確認して下さい。
FXにはサマータイムがある
海外では、夏に限って時計を1時間早くするサマータイムがあります。
市場の順番としてニューヨーク市場が最後のため、春の3月から秋の11月までは朝6時ぐらいがクローズです。
12月から2月までは冬時間として、クローズが朝7時にズレます。
要人発言や指標発表の時間が変わります
FX業者にはメンテの時間帯がある
平日にも、1日の終わりである朝6時か朝7時に3分ぐらいの空白時間ができる場合があります。
理由としてはFX業者のシステムで、スワップポイントや強制決済の判定を行っているからです。
稀に、FX業者のシステムダウンで、緊急メンテナンスにもなります。
週末にも為替レートは動いている
厳密にいうと実はFXは土日だとしても中東の金融市場で外貨取引が行われています。
規模が小さいものの、週末のニュースを反映していることから未来レートとも呼ばれているのです。
その影響により土日に何かのニュースが出ると月曜日に「窓開け」が発生することになります。
ちなみに日本のFX業者では、週末の取引ができません。
主要国の祝日には売買が減る
主要な金融市場を開いている国の祝日には、銀行などが一斉に休むことから、一気に流通量が減ります。
日本の東京、イギリスのロンドン、アメリカのニューヨークの3つで、それぞれ祝日のスケジュールを確認しておきましょう。
日本時間の夜がおすすめの時間帯
どの通貨ペアでも、日本時間の『夜21時~24時』がおすすめです。
この時間帯にはアメリカと欧州の重要な発表が多いのでよく動きます。
但し、デイトレードの場合は翌日の仕事に影響が出ないように早めに切り上げましょう。
FXと取引時間帯まとめ
FXにおいて『取引時間帯』がいかにして重要かが分かったかと思います。
実際、プロトレーダーの中でも「9時と22時だけトレードする」という形で取引時間帯を固定している人もいるのです。
それに『市場活発になる時間帯』や『欧州勢が参入してくる時間帯』が分かると“ダマシ”に引っかかりにくくなります。
やはり、市場が変わるタイミングでダマシが多く発生するので、その時間帯を敢えて避けることで月間のパフォーマンスは向上するでしょう。
このことからも『取引時間帯』は重要になるので、今一度自分のトレード時間に目を向けて必要であれば改善することをお勧めします。