FXで利益を積み重ねていく為には「期待値」の存在が重要です。
しかし、FX初心者は期待値を知らない人が多く、知っていても知識として知っているだけで実践していない人が多いです。
ですが、それでは資産を失うのも時間の問題と言えるでしょう…
そこで今回は『知らなきゃ損!!FXと期待値の関係性とは?』をまとめました!
最後まで読み進めて期待値についての理解を深め、勝ち続けるトレーダーへと成長していって下さい。
FXの期待値を知るべし
勝ちやすいトレードは期待値によって判断できます。
反対に負けやすいトレードも期待値を分析することで分かります。
自分自身の期待値を確認してどういったトレードをしているのか確かめて下さいね。
(計算式については後述してあります。)
期待値によって損益が分かる
1回のトレードで稼げる平均値が期待値です。
「この期待値が0よりも低いのかどうか?」
で、そのトレード手法で続けた場合の損益を判断できます。
たとえば、100回のトレードで合計100万円の利益なら、100万円÷100回=1万円です。
この場合、平均値は1万円で、「このトレード手法では1万円の利益を出せる」と考えられます。
逆に100回のトレードで合計-100万円であれば「-100万円÷100=-1万円」です。
平均値がマイナスであることから、「長期的にはどんどん損失が増えていく」と分かります。
期待値がプラスであればそれを更に伸ばし、マイナスであれば改善するようにしましょう。
なぜ期待値が重要なのか?
期待値がマイナスと分かれば「自分の考えは正しい」と思い込んだまま、損失だけ重ねていく事態を防げるからです。
それに、客観的な数字でチェックできるので誰にでも理解できます。
宝くじの期待値は0を下回っていて、1枚500円として240円ぐらいの期待値です。
買えば買うほど損をする仕組みで、ごく少数の数億円が当たった人を基準にしてはなりません。
FXにおける自分の期待値を把握して、トレード手法などを改善しましょう。
期待値の計算とその事例
FXでは具体的に期待値を計算してみることをオススメします。
FXの期待値の計算方法
計算式は下記になります。
期待値=[勝率]×[勝ったトレードの平均利益]-[負率]×[負けたトレードの平均損失]
- 勝率50%
- 勝ちトレードの平均利益30pips
- 負けトレードの平均損失15pips
- 50%×30pips-50%×15pips=7.5pips
この場合は期待値がプラスなので問題ありません。
しかし、下記の場合はマイナスなので問題になります。
- 勝率80%
- 勝ちトレードの平均利益15pips
- 負けトレードの平均損失30pip
- 80%×10pips-20%×60pips=-4pips
仮に高い勝率だとしても、損失が大きければトータルでマイナスになる可能性もあるのでご注意下さい。
勝っていると錯覚しないために
たとえ高勝率だとしても平均損失が大きければお金が減っていきます。
ただし、上記の期待値がマイナスの事例でも利益の平均値を高めて、同時に損失の平均値を低くしていけばプラスに近づいていくことも覚えておきましょう。
ですので、FXは期待値で確認しながら、自分の利益と損失のバランスを調整していき、実現できるラインにすることが必要だと言えるのです。
期待値を取り入れた計画を立てる
期待値を利用してトレード計画を立てれば、お金を増やせる可能性を高められます。
FXの目標を設定
「自分が一定期間でいくらの利益を得たいのか?」を決めて、次に「FXに用意できる資金」について確認しましょう。
「資金10万円で毎月1000円を稼ぐ」といった、現実的な目標にすることが大事です。
投資運用にはリスクが伴うため、月利10%なら凄腕のトレーダーで、月利1%でも毎月ならプロ並みの成績となります。
目標設定の注意点
自分が望む目標設定をすればいいわけではありません。
その際にポイントとなるのが「高すぎる目標設定をしない」ということです。
目標は高ければいいのですが、それがあまりに高すぎてしまえば現実味が無くなってしまうので効果が薄れてしまいます。
ただ、高い目標はモチベーションアップにも繋がる場合があるので、高すぎる目標を設定する場合は現実的な目標と高い目標の2つを設定するといいでしょう。
また、目標を意識しすぎると目標を達成したい気持ちが強くなって、損切出来なくなったり早い利確をしてしまうこともあります。
ですので、目標値を意識しすぎてトレードに悪影響を及ぼさないように注意して下さい。
トレードの期待値を計算
目標が決まったら次に期待値の計算です。
勝率と利益、損失が決まれば期待値を計算することが出来ます。
- 勝率50%
- 利益確定40pips
- 損切り20pips
- 50%×40pips-50%×20pips=10pips
上記の場合は期待値が0より高いため、このトレードルールを守れば利益を出せる可能性が高いです。
FXのデモトレードで売買を行い、自分の考えたルールにおける勝率や損益をチェックしてみましょう。
期待値から逆算したトレード計画
資金50万円で1ヶ月に1万円を稼ぎたい場合は10pipsが必要となります。
そう考えると、FXは平日のトレードのため1ヶ月20日間ぐらいのチャンスで、目標1万円だから1日500円の利益が必要だと分かるでしょう。
そして、期待値10pipsのトレードで1日500円を稼ぐためには約50万円分の取引です。
ただ、資金50万円になるのでレバレッジ1倍となります。
実際にはレバレッジ3倍ぐらいも可能だと思うので、資金が17万円程度だとしても十分実現可能で、ハードルはそれほど高くないと言えるでしょう。
FXの期待値を高めよう
FXの期待値を高めていけば、成績とメンタルの両方で安定します。
期待値1を超えるトレード
期待値0を超えるトレード手法、できれば期待値1以上のものが望ましいです。
FXの初心者は0を少しだけ上回っている期待値では不安になりやすく、目先のトレードで連敗して資金が底を尽く恐れもあります。
自分のトレードルールを作成
固定のルールで売買を続けて、そのトレード手法の正しい期待値を算出することが重要です。
トレードの度に基準を変えていたら、不安要素が残ります。
そして、たった1回の失敗で、資金をほぼ全て失う事態にもつながってしまうのです。
期待値でトレードルールを改善
自分のトレードルールを見ていくと、問題点やよく勝っているポイントが見えてきます。
それに伴い、エントリーと利益確定、あるいは損切りの基準を見直していくのがオススメです。
同じルールに従った売買の記録をしていけば、改善によって期待値を高められます。
FXと期待値の関係性とは?まとめ
このようにFXにおいて「期待値」は重要な役割を担うことが分かりました。
しかし、頭でわかっていたとしても、目標値を立てたとしても、実行できなければ意味がありません。
むしろ、実行できなければそれは理解していないのと同じ意味になります。
ですので、「頭でわかっている」というだけではなく、実際のトレードで実行して期待値を高められるようにして下さい。
ですが、その数字を意識しすぎるとトレードに悪影響が出てしまう可能性があります。
そうなってしまえば本末転倒ですので、トレードに影響を与えないように意識してください。
もし、期待値が頭から離れなくてトレードに影響が出る場合は、リアルトレードをストップしてデモトレードに戻ることをオススメします。
そして、リアルタイムで動く相場の中で感情移入せずにトレード出来ることを確認してから再開するようにして下さい。
意外にここがFXでの成否を分けることになる重要なポイントになるので、忘れないようにして下さいね。