FXで生き残るためにも「資金管理」が重要になってきます。
それこそ、大きな利益が出たとしても、それ以上の損失が出ている場合は資産が増えるどころか減る一方です。
そしてその為にも抑えておくべき内容が「リスクリワード」になりますが、FXで負けている人は高確率でここを意識していません。
でも、それでは資産形成というよりも“ギャンブル”に近くなってしまうので、FXを通じて本気で資産を増やしたい人は必ず意識する必要があります。
そこで今回は『FXに重要なリスクリワードの計算方法』をまとめたので、ギャンブルトレードを脱却してFXで資産を増やしていきたい人はぜひ参考にして下さい。
リスクリワードとは?

FXで効率的に資産を増やしていく為にも「利益」と「損失」の幅を理解しなければいけません。
なぜなら、自分のトレードの勝率や利益と損失のバランスが分からなければ、目指すべき方向性や改善点も分からないからです。
このように利益と損失のバランスとなる「リスクリワード」を意識しなければ、その運用方法で大丈夫かどうかを判断することも出来ないので、資産を増やしてくためにもしっかりと理解してくださいね。
利益と損失のバランスを取る
リスクリワードとは「利益:損失」の割合のことです。
【例】リスクリワード=1(1:1)
・1回のトレード:利益1,000円、損失1,000円
【例】リスクリワード=2(1:2)
1回のトレード:利益2,000円、損失1,000円
たとえ勝率が高くても資産が増えない場合はリスクリワードが悪いからです。
逆に勝率が低かったとしてもリスクリワードが良ければ資産は増えていきます。
基本的にリスクリワード2以上(1:2)が最低ラインになるので、まずはここを目指すようにして下さい。
リスクリワードと勝率
リスクリワードだけでトレード結果を判断するのではなく、勝率とリスクリワードを同時に管理しなければいけません。
◆リスクリワード0.5(1:2)の場合
1回のトレード:利益1,000円、損失2,000円
- 勝率50%の場合:利益5,000円、損失10,000円
- 勝率60%の場合:利益6,000円、損失8,000円
- 勝率70%の場合:利益7,000円、損失6,000円
※リスクリワードが0.5の場合は勝率70%以上必要になる。
◆リスクリワード2(2:1)の場合
1回のトレード:利益2,000円、損失1,000円
- 勝率20%の場合:利益4,000円、損失8,000円
- 勝率30%の場合:利益6,000円、損失7,000円
- 勝率40%の場合:利益8,000円、損失6,000円
※リスクリワードが2の場合は勝率40%以上必要になる。
このようにリスクリワードが高ければ勝率が低くても資金は増え、逆に勝率が高くてもリワードが低ければ資金が減ってしまうのです。
※勝率90%といってもリスクリワードが低ければ破産するので勝率だけに騙されないようにして下さい。

上記が「バルサラの破産確率」になりますが、こちらの図で考えるとリスクリワードと勝率のバランスが分かります。
これは実際にあなたの勝率とリスクリワードを比較して図に当てはめて考えると、将来的に破産する確率が分かるというものです。
ですので、もしあなたの破産確率が高いようであれば
- 勝率を上げる
- リスクリワードを高める
このどちらかをしなければいつか資産を失うことになってしまいます。
1回の負けは資金2%以内
FXで資産を増やしていく為にも重要になるのが「1回の損失額」になります。
なぜなら、いくら大きな利益を出しても損失額が大きければすぐに資金が無くなってしまうし、仮に今勝てたとしてもそれは時間の問題で資産は無くなってしまうからです。
ですので、常に“一定の目安”を頭に入れてトレードすることが資金を増やすことに繋がりますが、この目安が『2%』になるのです。
つまり、「損失額は資産の2%以内」ということ。
それに、リスクリワードとは別に、1回で大損するとメンタル的に凹むことも大きい要因となります。
FXは技術的な部分よりもメンタルに左右される部分が大きいので、この“凹む”という精神の波を抑える為にも2%以内での損切りを意識してください。
スキャルピングとリスクリワード

トレード手法が変わったとしてもリスクリワードは気にするべきです。
なぜならこれは、「決済するまでの時間」ではなく「資金管理」の話になるからです。
その為、たとえスキャルピングだとしてもリスクリワードを意識する必要があります。
スキャルピングはレンジ狙い
薄利を狙うスキャルピングでは、特に損切りには気をつけなければなりません。
短期決済を前提にしているスキャルピングで思った方向と逆へ行ったとして、それを放置するのであればすべての利益をかき消してしまうことになるのです。
例えば、リスクリワード1:2として損切りが5pipsであれば、利益の幅は10pips。
そう考えると1回の大きな損失が、いかに大きなダメージになるのか容易に想像できるでしょう。
ですが、数分で決着をつけるスキャルピングで損切り5pipsのラインを順守しながら利益10pipsを取っていくのは、個人的にはかなり難易度が高いと思います。
けれども、こうした前提を受け入れた上でスキャルピングをしなければ長期的には資産が増えていかないので気を付けて下さい。
スキャルピングは特に損切りに注意
初心者はスキャルピングで理想的なリスクリワードを維持することで躓きます。
なぜなら、「まだ戻るかも」とホールドしてしまい、結果的に損失を増やしてしまうからです。
せっかくレンジの端で戻り方向にエントリーしたとしても、それが騙しの場合は精神的にもイライラが付きまとうでしょう。
ですので、一時的に損切りが続くケースや目まぐるしく動く為替レートに負けず、淡々とトレードを続ける必要があるのですが、これはプロでも困難です。
「時間が無いから」といって無理にスキャルピングにするのではなく、難しい(自分に合っていない)と感じたら無理せずデイトレードやスイングトレードも検討しましょう。

デイトレードとリスクリワード

トレーダー初心者に多いのがデイトレードになりますが、手法に関係なくしてリスクリワードは意識すべきです。
しかし、忙しい毎日を過ごしているサラリーマンや主婦の方はリスクリワードを管理しない場合が多い傾向にあります。
けれども、そのような杜撰な管理がトレードにも波及するので、リスクを抑える為にもリスクリワードは必ず意識するようにして下さい。
レンジブレイクを狙うべき
デイトレードの注意点は「レンジ相場のダマシ」です。
ですが、基本的に相場は「トレンドが2割、レンジが8割」なんていわれているので、いかにしてそのダマシが多いのかが感覚的に分かるかと思います。
でもそうはいっても、ダマシの見極めが出来なければ大きな損失に繋がるので、そこの見極めは重要になってくるでしょう。
しかし、たとえその「見極め」が出来なかったとしても「損切り」が出来ていてリスクリワードを意識していればそこまで大きな問題にはなりません。
重要なのは「トレンドが発生したとき」であり、その大きな波に乗ることです。
けれどもリスクリワードを意識しすぎるあまり、ダマシに引っ掛かって損失の山を積み重ねるのであればそれは本末転倒です。
その場合はエントリーポイントを絞るなり、レンジ相場での勝率を上げるなりして、上手く立ち回るようにして資産を増やすように意識下さいね。
環境認識が重要
相場は基本的に大きな時間軸の方向へと進む傾向にあるので、たとえ普段は1時間足や15分足を見ていたとしても、エントリー前には日足チャートを見なければいけません。
なぜなら、たとえ目先ではトレンド発生に見えても4時間足、日足ではガチガチに硬い天底というパターンもあるからです。
ですので、環境認識をしないでトレードするのはもはやギャンブルと同じ行為になるので、環境認識を怠らないようにして下さい。
また、リスクが高い時にはトレードを休み、自分が決めたリスクリワードを守れるFXを意識してリスク管理を徹底して下さいね。

スイングトレードとリスクリワード

チャートをあまり気にすることなく行えるスイングトレードだとしてもリスクリワードを考える必要があります。
なぜなら、そこを放置していれば「損切り」が大きくなって、それと同時に時間も過ぎてしまうからです。
潤沢な資金があり、それも踏まえて数年スパンで取り返すことを前提としているのであれば問題ありませんが、そうでなければ必ずリスクリワードを意識すべきと言えるでしょう。
どのようにして利益を増やすのか?
スイングトレードは数日以上のポジション保有を前提としています。
その為、トレンドが発生してその波に乗れる場合は大きく利益が取れますが、反対に数か月かけてポジション保有しても損失で終わる可能性があるでしょう。
ですので、エントリーする回数が少なくなる分、エントリー精度を上げなければ時間のわりに利益が少なくなってしまうのでこの点には気をつけなければなりません。
それに、損失を抑える為にトレンド発生するまで待つことも選択肢の一つになりますが、それはそれで今度は機会が少なくなってしまいます。
スイングトレードにはこうした特徴があることを踏まえた上で、どのようにして利益を増やしていくのか考えなければ、「時間のわりに利益が出なかった…」ということになってしまうでしょう。
トレンドに乗ることが大前提
スイングトレードは目先の値動きを無視して、半年とか1年間のトレンドに乗せていきます。
その為、リスクリワード1:4以上も狙えるのですが、それに伴って1回の損失もスキャルピングなどに比べて大きくなる傾向にあるのです。
ですが、この長期トレードに限っては分割決済で少しずつエントリー、エグジット(利確)していく戦略もあります。
そうすればリスクリワードの改善に繋がるだけでなく、1回の損益に固執しなくて済むので、分割して取引することも取り入れてもいいかもしれません。
ただし、欲をかいてしまうと本来の「頻繁にチャートを見なくていい」というスイングトレードの特徴が無くなってしまうので注意して下さいね。
FXに重要なリスクリワードの計算方法まとめ

このようにリスクリワードはトレードにおいてかなり重要であることが分かります。
しかし、多くのトレーダーはそこを意識しておらず、勝率ばかりに目を向けているのでロスカットになりがちです。
それに、「勝率90%以上!」というネット広告を見ますが、その言葉だけをみて騙される人もたくさんいます。
そう考えると単に自分のトレードだけに限った話ではなく、誰かに教わろうとする際にもこの部分については意識すべきだと言えるでしょう。
リスクリワードだけが全てではありませんが、少なからず資産が増えていない人はここをしっかりと管理するだけでも資産が増えていく可能性はあります。
ですので、何も意識していない場合は今、この内容を読んでから自分のトレードに活かしてください。
その努力や行動が利益に繋がってきますから!
