FXの成敗を大きく分ける存在が「レバレッジ」です。
それこそ、過去の私もこの「レバレッジ」によってロスカットを経験して運用資金を失うことになりました。
良くも悪くも一瞬にして人生を大きく変える仕組みであるレバレッジは本当に使い方を間違えると大きな損失を与えかねません。
そこで今回は『FX初心者におすすめのレバレッジ』についてまとめました!
これからFXを始める人やFXで資産を増やしたい方はぜひ最後まで読み進めて下さい。
FXのレバレッジとは
FXの特徴でもある「レバレッジ」を活用することで資産を効率よく増やすことが出来ます。
しかし、その反面、レバレッジによって大きな損失を早く減らす可能性もあるので気を付けて下さい。
ではまずは「レバレッジ」について理解を深めていきましょう。
小さな力で動かす「梃子の原理」
小さなエネルギーでより大きなエネルギーを動かすのが「レバレッジ」であり、物理における「梃子の原理」と同じ意味になります。
FXのトレードはこのレバレッジを効かせることで資金以上の金額を売買することが出来るのですが、これがFXの魅力であり人気の要因でもあるのです。
それに、このレバレッジは国内だと20倍になりますが、海外だと888倍とかになるので少ない元手で大きな金額を扱えることが分かります。
たとえば、資金10万円で20倍のレバレッジなら200万円のトレードになりますが、これが888倍になれば8880万円のお金を動かすことが出来るのです。
但し、このレバレッジは大きな利益を狙える反面、大きなリスクも抱えてしまいます。
資金以上の金額を運用することが可能になりますが、その分、損失を出してしまえば一瞬にして資金が溶けてしまうことになるのです。
ですので、慣れるまでは低いレバレッジで運用して、少しずつレバレッジを上げていくことを推奨します。
必要証拠金を計算してみよう
FXでポジションを持つために求められるのが「必要証拠金」と呼ばれる最低金額です。
これは「ポジションを保有する為に必要なお金」になりますが、計算式は以下となります。
本来必要な資金÷レバレッジ=必要証拠金
ただ、これだけだと分かりにくいのでもう少し具体的に説明したいと思います。
例えば、1$=110円で1万通貨を扱う場合は「110×1万=110万円」となり、1万通貨を扱う場合は110万円の資金が必要になります。
しかし、レバレッジ25倍であれば「110円×1万通貨÷25倍=4.4万円」となります。
つまり、必要証拠金が『4.4万円』になるので、1万通貨を4.4万円で売買することが出来るのです。
本来であれば110万円必要になりますが、その25分の1で運用できるのは大きな魅力と言えるでしょう。
これが海外だと更に大きなレバレッジを使うことが出来るので海外口座を使用する人もたくさんいます。
レバレッジが高ければその分リスクも高まるのでご注意下さい。
FXでレバレッジの活用について
具体例を用いてレバレッジを活用することの特徴をご紹介します。
ただ、メリット・デメリットどちらもあるので両方を把握した上でどのように運用するのか考えるようにして下さい。
レバレッジを効かせない場合
FXでレバレッジ1倍は梃子の原理なしと同じです。
客観的に考えるとFXの魅力を無視した形に思えますが、実は損失を限定した利口な考え方で、外貨預金のように長期運用のスタイルとよく似合います。
実際、世界的に有名なウォーレンバフェット氏もレバレッジ1倍を推奨しており、より安全な投資を考える方はレバレッジを掛けずにトレードすることも選択肢に入れた方がいいでしょう。
それに、損失のリスクを最小化した状態のため、常に落ち着いたトレードを実現することもできます。
但し、「短期間で資産を増やす」となるとどうしてもスピードに欠けるので短期間で資産を爆発的に増やしたい方にはお勧めできません。
レバレッジを10倍までアップ
次にレバレッジ10倍の場合を算出します。
例えば、運用資金100万円で1$100円だったとします。
この時、レバレッジ10倍であれば1000万円分のお金を動かせるので、1$100円であれば「1000万円÷100円=10万通貨」の取引が可能です。
そして保有している10万通貨で1円の利益(1$=101円)になれば10万円の利益になります。
レバレッジ1倍であれば1万円の利益ですが、このようにレバレッジを効かすことで利益が10倍にも増えるのです。
しかし、逆に10万円の損失になることも考えられるので高レバレッジの運用は注意して下さい。
知っておきたいFXレバレッジの基本
FXを始める前に以下の基礎知識を覚えておきましょう。
正しい知識を持たなければ大損する可能性があります。
国内口座はレバレッジ25倍
日本には規制があるのでレバレッジは最大でも25倍となります。
但し、過去には「レバレッジ10倍」へ規制議論も行われました。
その際は業界からの猛反発によって見送られてしまいましたが、今後FXでロスカットする人が増えれば更にレバレッジが下げられる可能性はあると言えるでしょう。
けれども、レバレッジ規制は個人のFX投資家のお金を守るために存在しています。
ここを間違えてはいけないのですが、高いレバレッジでは損切りやロスカットが間に合わず、借金になってしまう恐れがあるので規制する動きがあるのです。
その為、国内に関してはレバレッジ25倍に落ち着いていますが、海外の場合はその適用が無いのでレバレッジ888倍とかもあります。
しかし、レバレッジが高いとどうしてもリスクが高まってしまうので、特に初心者の方は低レバレッジでの運用を心掛けていきましょう。
計算方法を知って安全取引
レバレッジの倍率は「取引額÷運用資金=レバレッジ」という計算方法です。
たとえば、1$=100円で運用資金100万円の際に1万通貨保有した場合は、「100万円(1万ドル)÷100万円(運用資金)=1倍」と計算できます。
為替レートによって若干の変動はありますが、自分がどの程度のレバレッジを効かせているのかを把握すべきです。
高ければハイリスクハイリターンになり、低ければローリスクローリターンになるので必ず意識するようにして下さい。
FXにおけるレバレッジのリスク
レバレッジをかけた場合のリスクについて説明していきます。
大切な資産を守る為にも必ず意識するようにして下さいね。
ロスカットという強制決済
レバレッジによるリスクを制御するために、各FX会社にはロスカットがあります。
ロスカットとは、投資家の口座で残高よりも大きな損失が発生しそうな場合の自動的な執行です。
この機能によって多くの投資家が借金になりにくい環境として、安心してトレードできています。
ロスカットの発動条件は証拠金維持率が100%を下回る場合が多いのですが、その基準はFX会社によって60%だったり、40%だったりと異なります。
FX会社はそれらを含めて検討するといいでしょう。
高レバレッジは危険な取引
高レバレッジの取引は短期的に資産を増やす上で大きな味方になりますが、同じようにして高リスクであることを忘れてはいけません。
レバレッジが高ければ勝率が上がるわけではなく、ロスカットを早めてしまう可能性もあります。
ですので、基本的には低レバレッジを心掛けて運用するようにして下さい。
トレード初心者が「レバレッジ10倍以上」でトレードするのであればそれは危険な行為です。
優位性のあるトレード手法を確立したとしても高い状態になるので気を付けて下さい。
FX初心者におすすめのレバレッジまとめ
このようにFXにおけるレバレッジの重要性は分かったかと思います。
ただ、「結局レバレッジは何倍がいいの?」ということですが、トレード初心者であれば「レバレッジ3倍~5倍」がいいかもしれません。
けれども、月間のパフォーマンスが高いようであれば一時的にレバレッジを高くしてトレードしてもいいでしょう。
しかし、その一瞬でトレードが崩れてしまう可能性もあるので高レバレッジの際は慎重にトレードするようにして下さい。
たった一度のエントリーでロスカット…ということもあるので気を付けて下さいね。