FXを始める人の多くが「独学」を選択します。
基本的に大人になると「学びにお金を使う」こと自体が減るので独学を選択する人が多くなるのです。
ですが、ここで疑問になるのが「FXは独学でも勝てるのか?」ということになります。
昔の私もそうでしたが独学は手軽に始められるけどその分負ける確率も高まってしまうのです。
しかし、そうなると結果的に時間とお金の両方を失うことに…。
トレーダーの永遠のテーマだと思います。
そこで今回は『FXは独学でも勝てるのか?!』というテーマについてお話ししていきたいと思います。
FXで本気で利益を得たい人はぜひ最後まで読み進めて下さい。
独学に隠された“罠”
FXは錯覚に陥りやすいのでトレードを始めて間もない頃は「俺って天才かも!」「専業トレーダーの才能あるかも!」という感情を抱きやすいです。
しかし、実はこれには理由があるのですが、ここを理解していないと資産を失って終わりになってしまいます。
ですので、トレードを始めて有頂天になっている人は特に注意して下さい。
誰でも勝てるボーナス相場
為替レートが歴史的な高値、あるいは安値のどちらかの場合はしばらくは逆の方向に戻るケースが多いです。
そのため、2009年のサブプライムローンのように極端な地合いでは誰でも簡単に勝ててしまう傾向になります。
FXで損切りを知らない、レバレッジを知らないレベルで勝ててしまう、そんな為替相場の時期もあるのです。
しかし、この相場での勝利を単に「才能」と勘違いしてしまう人が多いので注意して下さい。
初心者にありがちな“ビギナーズラック”
買いのみ、あるいは売りのみで利益を出し続けると、だんだんとそれが当たり前になります。
そして口座資金が2倍とか3倍になると勘違いすることになってしまいます。
しかしそれは一時的なもので、やがて自分のトレードがどうであるのかを実感させられるのです。
ですがこれはFXの投資家が必ずと言っていいほど通る道で、実際に体験してみないと分からない部分と言えるでしょう。
FXは何も知識や経験を持たない人ほど勝ちやすくなっていますが、これはあくまでも「ビギナーズラック」に過ぎません。
知識が付けばつくほど負けに転じる確率も高まりますが、トレード1年未満の人は特に注意して下さい。
独学で勝つ為には経験値を積むべし
口座の含み損は決済するまで膨らみ続けます。
しかし、「いかにしてそういった状態を作らないか?」または「そういった状態に陥った時にどのような選択をすべきか?」ここが重要になるのです。
特に独学で利益を上げていきたい人はここに注意して下さい。
損切りの徹底
他の投資とは違ってFXの場合は手仕舞いするまで含み損が増えていきます。
何もしなくても勝てる相場もありますが、そのラッキー相場が終わってしまえばその“ツケ”を回収するかのようにランダムウォークの相場が訪れます。
ですが、そのランダムウォークの相場の際に、ラッキー相場で得た利益をすべてとかして且つトータル利益もマイナスになってしまう…
そんなことが現実に起こってしまうのです。
しかし、こうした大きな含み損を抱える局面に遭遇すると、とにかく「損失が減るようにお祈りをする」といった行動をしてしまいます。
この時、結果的に希望通りに損失が少なくなることは無く、ロスカットになる場合が多いのですが、こうした“無駄な損失”を防ぐ為にも損切りを徹底する必要があるのです。
独学の場合は自己管理が必要不可欠になりますが、誰かに管理されなくても自分でその意思決定が出来なければFXを独学で習得するのは難しいと言えます。
ですので、必ず損切りは出来るようなメンタルや技術を習得するようにして下さい。
大損した際のメンタリティ
FXにはロスカットという強制決済があります。
その為、資金が一定のパーセンテージを下回ると強制的に損失が確定してしまうのです。
ロスカットを間近にすると「決済するまでは、まだ助かる可能性がある」と現実逃避をしていた心が折れて、そのままFXを諦める人もたくさんいます。
中にはその後「大損をすぐに取り返したい」と無理をして更に損失を増やす人もいるくらいです。
ですが、このように大損した際のメンタルと考え方、そして行動が後の資産を作っていくことになるので感情的に行動しないように気を付けて下さい。
変化が無ければ同じ結果を繰り返すことになるので。
独学では失敗からの復活が大変
大損してからがFXで勝つための本当の勝負です。
しかし、独学となると誰かに頼ることもできないので「何を改善すればいいのか?」が分からない人もたくさんいます。
独学でFXをマスターしようと考えている方は下記を意識するようにして下さい。
とにかくチャートの分析
お金を貯めればいつでもFXを再開できます。
しかし、有名な投資家の書籍を読んでその通りにやっていてはまた負け続ける可能性があります。
なぜなら、「教科書通りの相場」というのは発生する頻度が少ないからです。
それに、独学は自分の勉強方法が正しいのかが分かりにくく、今後の先行きが見えないことから不安になってしまうこともあります。
こうした背景があるので、勉強したことが結果として結びつかないことが多く、その努力と結果に対する乖離によって辞めてしまう人もたくさんいるのです。
ですので、チャート以外の勉強と同時にチャート分析をしっかり行うように意識してください。
ここが抜けていると勉強しているのに成果が出ない…なんてことになってしまいますので。
デモトレードで検証しよう
FXで負けている人ほどデモトレードで自分の手法を検証していません。
負けのまま終わる人はその損失を取り返すことだけに執着していて、何も変化を加えないまま相場に挑んでいることが多いです。
ですが、独自のトレード手法や相場観を身につけなければそもそもFXで勝つことは出来ません。
しかし、それらをリアルトレードで習得しようと思っても資金が限られていれば習得する前に終わってしまいます。
その点、デモトレードはお金が掛かることは無いので使わない手はないです。
本番と同じ環境でありながらバーチャルのお金であるデモトレードなら、何度でもやり直せるので、自分のお金を減らさずに勉強する為にも上手くデモトレードを活用してください。
FXのブログを参考にしよう
先人の知恵やアドバイスとしてネットのFXブログをおすすめします。
しかし、中には間違った情報や偏った意見もあるので気を付けて下さい。
「どのブログを参考すればいいのか分からない?」
という場合はまずは本ブログをすべて見るようにして下さいね。
FXブログにはヒントがある
色々な人が自由に書き込めるブログにはFXのジャンルもあります。
そこでは、損切りが素晴らしいこと、大衆心理、チャートを多く見ることを理解できて、大いに勉強になります。
けれども、人によって主観や解釈も違うので注意して下さい。
「誰の言葉や感覚が自分とフィットするのか?」
という部分を参考にしながらメンターを見つけるといいでしょう。
独学は最低3年必要
正直、個人的に独学から始めて安定的に利益を出す為には「最低3年必要」だと思っています。
ですが、これは独学に限らず誰かに教わる場合も同じことが言えますが、簡単に全てをマスターして独り立ちすることは簡単なことではありません。
けれども独学の場合は特にそのロードマップやカリキュラムも持ってない状態ですので、教わるよりも圧倒的に時間が掛かってしまいます。
しかし、その分自分のペースで学ぶことができ、お金が自分のお財布と相談することが出来るメリットがあります。
時間とお金のどちらかを優先するのは一人一人違いますが、トレードオフであることを忘れないでください。
独学でも頑張れば勝利へ近づける
自分のためになる勉強を続けることが独学において何よりも大事です。
しかし、そのコンパスを持たなければいけなく、意外にここが難しくて時間が掛かったりもします。
ですので、「独学」という選択肢を選ぶのかそれとも「誰かに教わる」という選択肢を選ぶのか分かれるかもしれません。
あなたが何を大事にして、時間とお金のバランスと長期的な投資プランをどのように描くのかによってもその“答え”は変わってくるのでこの機会に少し考えてみて下さい。
正しい勉強方法
正直「トレード手法を真似る」というのはあまり効果的ではありません。
なぜなら、人によって感情や見え方、資金など違うのでトレード手法を真似たところで同じ結果が出ないのです。
ですので、独自のトレード手法を確立する必要があるのですが、この本質を理解していない方がFXの世界ではたくさんいます。
資格取得や進学とは違い、「○○を学んだから稼げるようになる」とセオリー通りはいきませんが、逆に言ってしまえばそれだからこそFXのスキルを身に着けてしまえば一生稼ぐことは出来るのです。
どこにいても。
まずはここを腑に落としてから学ぶことに手間を惜しまず、そして少しずつ体制を整えることをおすすめします。
せっかく苦労して学ぶのならば、自分の身になる投資への道を歩むべきですからね。
夢や目標を決定
早くリタイアして好きなことだけやりたい、海外で暮らしたい等の目標を作って、FXを学ぶための意欲を高めるのが効果的です。
他人の目を気にせず自分が本当にやりたいことを改めて考えれば、一味違ったFXになります。
FXは全て自分で考えて、その結果を受け止めるしかないので、必ず成し遂げるという執念を持てる夢や目標が必要不可欠です。
このモチベーションがあなたを動かす力になるので紙に書いて目に付く場所に張り付けておきましょう。
FXは独学でも勝てるのか?まとめ
このように独学でFXを習得する際の注意点はたくさんあります。
しかし、独学だからといって成功できないわけではありません。
ですが、誰かに教えてもらうよりも確実に時間と労力がかかってしまうので、その点は注意して下さい。
それに、ネットに溢れているトレード塾やトレードスクールは詐欺も多いので気を付けて下さい。
「誰に教わるのか?」
「誰の言葉が自分に入ってくるのか?」
そういったことを意識してメンターとなる人を探してくださいね。
それが私であれば嬉しいですが、そうでない場合でも応援します。