為替相場を利用した投資は、バイナリーオプションとFXの2つです。
でも、投資初心者からしてみれば「明確な違い」が分かりにくいかもしれません。
けれども、そのような曖昧な認識で投資を初めても利益が出ないでしょう。
むしろ大切な資金を失うだけなので、あなたの大切な資産を増やしていくためにもしっかりとした違いを認識して、正しく理解することで、より効率良く儲けられるようになるのです。
今回はFXとバイナリーオプションの“違い”を分かりやすく丁寧に説明していくので最後まで読み進めてくださいね。
バイナリーオプションとは?
バイナリーオプションはFXの一種で、同じ為替レートを対象にしています。
ただし、「同じ為替レート」といえども似て非なるものと考えた方がいいでしょう。
たとえて言うならサッカーとフットサル、野球とソフトボールのような関係性です。
未経験者からすると“同じ”と認識してしまうかもしれませんが、競技者からすると“全く別物”となります。
ですので、まずはFXとは別物であることを認識してから続きを読み進めて下さい。
バイナリーオプションは2つから選ぶ
バイナリーオプションは、判定時刻になった時に、目標となる為替レートに対して高いか低いかを予想します。
二者択一のため、非常に分かりやすい投資です。
バイナリーは2つから選ぶことで、オプションとはオプション取引を示しています。
後者のオプション取引では権利を売買するので、FXのように外貨を保有するわけではありません。
たとえば、ドル円の為替レート90円の場合には、2時間後に為替レートが90円の上と下のどちらなのかを予想して、お金を賭けます。
FXとバイナリーオプションの主な違い
一番大きな違いとしては「決済ポイント」になるかと思います。
FXは決済ポイントを自分で選択することができますが、バイナリーオプションの場合は時間で決済されてしまいます。
つまり、「一定時間経過した後に価格がエントリー前より上にあるか下にあるかを予想する」ということです。
それに対してFXは時間に関係なく決済が出来るので自由度は高いと言えるでしょう。
しかし、その反面、決済ポイントの判断に迷うことにもなります。
また、他の違いとしてはバイナリーオプションの必要資金がワンコインぐらいであるのに対して、FXは最小4,000円ぐらい(日本口座の場合)という点です。
売買の対象が違っているから、基本的にバイナリーオプションの方が安くなります。
バイナリーオプションにはレバレッジとロスカットの概念がなく、負けても一定金額で済むため、気楽に投資することが可能です。
FXと比べてバイナリーオプションは損益と取引時間が制限されているので、注意しなければなりません。
バイナリーオプションの禁止事項
これからバイナリーオプションを始める方は、下記の2点に注意しましょう。
トラブルになる可能性もあるので、未然に防げることは防ぐ為にも意識すべきです!
海外業者は利用しない
日本に営業拠点がない海外業者は、安全なバイナリーオプションとは言えません。
なぜなら、日本の金融庁に登録しておらず、トラブルがあっても自己責任になるからです。
国民生活センターへ「出金できない」「勝ったのに無効にされた」などの報告が相次いでいます。
海外業者には1分、5分の短時間の取引があるものの、儲けや預けた資金がなくなるのでは本末転倒です。
安全な国内業者は、ホームページに金融商品取引業者の登録番号を掲載しています。
国内に実在する営業拠点があって、その実態を確認できることも重要です。
自動売買のツールは使わない
日本のバイナリーオプション業者は、外部の自動売買ツールを認めていません。
そのため、手動ではあり得ない高速注文などを行うと、取引の無効や口座の凍結になってしまうのです。
主にネットで販売されている「高い勝率のツール」には絶対に手を出さず、自分で考えて取引しましょう。
どの業者のバイナリーオプションであって場合も、同じです。
非公式の自動売買のツールには、ウイルスやハッキング用のプログラムが入っている恐れもあります。
バイナリーオプションの基礎知識
初心者向けバイナリーオプションについて、FXとの違いを確認しながら学んでおきましょう。
違いを知ることによって投資の幅も広がるだけではなく、自分自身に適した方法を知ることもできます。
資産を増やす為にも怠らないようにして下さい。
バイナリーオプションのメリット
バイナリーオプションは、FXよりもシンプルです。
通貨ペアの種類が少なく、チケットという名前の権利を買うだけなので、初心者でも迷いません。
損失が比較的小さいことも、大きなメリットです。
1回の取引で動く金額を1,000円前後に抑えられるから、数時間後に予想が外れても原則的に1万円を超える損失にならずに済みます。
たとえば、800円を払ってチケットを購入して、1時間後に当たった場合は約1,000円の払い戻しで、200円の利益になります。
負けた場合は、800円を失うだけです。
バイナリーオプションのデメリット
バイナリーオプションは、損失のみならず、利益についても限定されます。
FXで狙い通りに100pipsの含み益になったら大儲けですが、バイナリーオプションでは値幅に関係なく一定の利益のみです。
判定時刻になるまでチケットの処理ができず、資金が拘束されてしまうこともデメリットの1つと言えます。
途中で売却する方法もありますが、損大利小になりやすく、おすすめできません。
国内の業者は1回2~3時間のため、計画的に取引しましょう。
初心者のバイナリーオプション3ステップ
これはFXでも同じになりますが、これからバイナリーオプションを始めたい人は以下の3ステップでバイナリーオプションを始めることをおすすめします。
ステップ①:重要事項をチェック
バイナリーオプションは、FXとは違って買う権利(コール・オプション)と売る権利(プット・オプション)のどちらかを入手します。
実際には上下、あるいは、外と中の二択だから、一通り学んだらすぐ取引に入りましょう。
業者はブラック・ショールズ・モデルという理論によって、権利として提示する為替レートを変えています。
大きく動きそうなタイミングでは業者に有利な選択肢になるので、要注意です。
ステップ②:デモトレードで操作に慣れよう
一部のFX業者などの金融機関では、バイナリーオプション用のデモトレードを用意しています。
基本無料のため、リアルタイムの為替レートで実際に取引を体験できるのです。
ブラウザ上で行えるデモトレードなら、メールアドレスを登録する手間も省いて、その画面のままで進められます。
ステップ③:FXと組み合わせてリスク分散
バイナリーオプションでFXのポジションと反対の権利を持てば、リスク分散を行えます。
たとえば、FXで買いポジションを持ったら、下がった場合に備えてバイナリーオプションで売る権利を購入すると良いでしょう。
為替レートが上昇ならFXで儲けて、反対ならバイナリーオプションで儲けられます。
どちらに為替レートが進んでも2つの差額をプラスにするのがコツで、1回1,000円前後と少額ではあるものの、着実に儲けられる可能性があるのです。
FXとバイナリーオプションまとめ
副業として投資を始める人の多くがFXとバイナリーオプションどちらにするのか迷います。
それぞれ一長一短ありますが、その違いを理解していなければ利益を上げることもまた難しいと言えるでしょう。
やはり投資というのは“適当”で勝てる世界ではなく、それぞれが真剣に、そして高い技術を持ち合わせてお金を奪い合っているのですから。
私個人的にはFXの方を推奨していますが、人によってはバイナリーオプションの方が合う人もいるかもしれません。
ですので、今回はFXとバイナリーオプションの違いを主に説明させていただきました。
これからバイナリーオプションを始める方は、上記の内容を繰り返し何度も読み返して理解を深めて下さい。
そして相場という世界で利益を上げていってください。
健闘を祈ります。
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