FXの勝ち組と負け組の差は、トレードの思考です。
正直、小手先のテクニックや手法で勝てるようにはなりません。
いや、正確には「勝てる」ようにはなったとしても「勝ち続けられる」とはいかないでしょう。
私は「勝つ」ことに価値を見出しながらも、それが継続されなければ全く意味がないものだと感じます。
そこで今回は『FXの勝ち組が実践する取引方法』について掘り下げるので、最後まで読み進めて、“勝ち続けるトレーダー”になる為の道筋をしっかりと理解して下さい。
FXの勝ち組は同じ思考による取引を実施
安定して資金を増やしている勝ち組は、FXに適した思考に基づいて取引を行っています。
ですので、その『違い』を知ることが勝ち組に回る一歩だといっても過言ではないでしょう。
今から勝ちと負けを左右する思考法と取引方法を説明していくので、詳しく見ていきましょう!
自分の感情に左右されない取引
勝っても負けても、一喜一憂せずに取引を続けるのが、FXの勝ち組です。
普通は勝ったら嬉しい、負けたら悔しいのですが、それでは自分の感情によって振り回される恐れがあります。
このことからも分かりますが、大部分の負け組はその感情のせいで自滅しているのです。
勝ち組にも感情はありますが、それをFXのトレードに持ち込みません。
あなたは利益の増減で一喜一憂していますか?
事前に考えた計画的な取引
FXの勝ち組は、たとえば「夜の1時間だけ」といった計画的なトレードを行っています。
負け組が無計画にポジションを持っているのに対して、勝ち組は常に自分が決めたルールに従っているのが特徴です。
たとえ、当日に2連敗しても「エントリーするチャンスがない」或いは「取引する時間帯が終わったら止めている」ということをしているのです。
目の前の結果によってエントリーを増やしたりするのは危険な行為になるので気を付けてください。
FXの取引を娯楽にしていない
常に上下に動いている為替レートは、見ているだけで楽しめます。
ゆえに、ポジションを持つことで楽しもうとする『ポジポジ病』になりがちです。
しかし、勝ち組はそういったFXを娯楽にする段階を卒業しており、つまらなくても勝ちやすいトレードに徹しています。
「お金を増やす」という投資目的を見失わないので、負けながらも残高が増えていくことになるのです。
負け組は取引方法の思考が間違っている
負け組のトレード思考を知れば、自分の直すべき部分が分かります。
同じことを繰り返していれば当然、同じ結果しか出ません。
ですので、負ける原因を徹底的に改善して『勝ち組』に回るようにして下さい。
狙いが外れた時に損切りできない
FXはランダムに動いているので、自分の予想を100%的中させることは勝ち組でも無理です。
そのため、思惑から外れたらその時点で負けを認め、損切りによって決着をつけなければなりません。
ですが、負けている人ほど損切りが出来ずに、損失額を拡大させてしまうのです。
自分の負けを受け入れるのは辛いものの、そこを乗り越えなければ先はロスカットをまねくだけなので気を付けてください。
含み益になったらすぐに利益確定
ポジションが含み益になると、負け組はすぐに利益確定に踏み切ってしまいます。
定期的な損切りが避けられない以上、含み益を伸ばせないと収支がマイナスになり、やればやるほど損をする構図です。
負けた直後のトレードで含み益になった場合でも、さっきの損失を取り返そうと焦らずに、しばらく様子を見るぐらいの胆力を身につけましょう。
自分の弱さと向き合って勝ち組へ
嫌なことから目を背ける人は、FXのトレードで負け組に入ってしまいます。
他人に頼らずに効率良くお金を稼げると考えれば、自分の弱さを客観的に理解して、勝ち組のトレードを目指すことが可能です。
自分の思惑を優先して損失を積み重ねるか、それとも、多少嫌な思いをしてでも投資運用として成立させるかの分かれ目となります。
勝ち組に回る為にプロスペクト理論を理解すべき!
負け組がなかなか勝ち組になれない理由は、プロスペクト理論で説明できます。
トレード経験者なら一度は聞いたことがあるかもしれませんが、もし、あなたが今トレードで負けているのであれば出来ていない可能性が高いです。
「分かる」と「出来る」は似て非なるものなので、もし自分に当てはめて出来ていないと思うのであれば出来るように改善して下さいね!
人間の本能はFXの負け組につながる
人間は本能的に明確な危険を避け、見えている利益を欲しがります。
例えば
- 無条件で100万円貰える
- じゃんけんで勝てば200万円貰えるが、負けると0円
この時は、多くの人が①を選ぶでしょう。
ですが、ここであなたには「100万円の借金」があると仮定します。
その上で、
- 無条件で借金が50万円になる
- じゃんけんに勝てば借金が0円になり、負けるとそのまま
この時は、多くの人が②を選ぶことになるのです。
こうした実験結果から、「人は損失を避ける」ということが分かり、実際同じ額の利益と損失を比較したとき、利益よりも損失の感情の方が“2倍”ほど大きくなると言われています。
この人間心理の影響により、大半のFX投資家は負け組の檻に囚われたままです。
生き延びるための本能が邪魔をしている事実を理解すれば、FXでお金を減らすだけの毎日から抜け出せるかもしれません。
勝ち組はトレード向けの思考で補正
FXの勝ち組は、人間の本能に逆らうためにトレード向けの思考を備えています。
含み損を一定ラインまで許容しつつも、含み益になったら最大限まで伸ばしていることが、どの勝ち組にも共通している項目です。
また、勝ち組トレーダーは早い段階での損切りを行うために、トレード時間などの具体的なルールを順守していることも覚えておきましょう。
しかし、今こそ勝ち組に回った投資家でも、かつては負け組だった場合が多いです。
けれども、相場の本質や自分の特徴、取引方法など、あらゆる視点から全体を観察することで『勝ち組』へと回った人がほとんどでしょう。
本気で勝ち組へと回りたいと思うのであれば、地道な努力を惜しまないようにして下さいね。
FXで勝ち組になる取引方法3選
負け組からスタートする初心者は、以下の3つの方法を実践しましょう。
意識するとしないとでは雲泥の差があるので、今すぐあなたのトレードに反映させてくださいね!
自分と相性が良い取引業者を選ぶ
プロスペクト理論に流されやすい状況では、少しでも見やすく、操作しやすいトレード環境が必要不可欠です。
自分と相性が良いFX業者を見つけるために、無料のデモ取引や、ホームページの情報でしっかりと比較しましょう。
取り扱っている通貨ペアの種類、売買手数料のスプレッド、チャート機能の3つが、特に重要です。
損切りは逆指値で自動的に行う
ポジションを見ながら手動で損切りを行うのは大変なので、逆指値注文によって自動的に行うのがおすすめです。
最大損失を決めておけば、それに達する前に手動で損切りするなどの柔軟な対応もできます。
FXの為替レートは目視確認ができないスピードで動くこともあるため、逆指値によるストップが欠かせません。
感情が先行してしまう人は逆指値で損切注文を入れて、チャートを見ずに放置しておきましょう!
自動売買で感情を排除したトレード
いっそのこと、FX業者の自動売買に一任することも選択肢の一つです。
ただし、売買の結果は自己責任となるため、1つのストラテジーに全ての資金を注ぎ込むのではなく、分散投資を意識しましょう。
プロスペクト理論に引っかかりにくい点では、一考の余地があります。
けれども、多くの自動売買システムが長期的に見ると勝てない場合が多いので注意して下さいね。
FXの勝ち組が実践する取引方法まとめ
相場の世界では「勝ち組」か「負け組」のどちらかに属することになります。
それに、トレード歴やスキルなど一切関係なく、全員が同じ土俵に立っているのが相場の世界です。
つまり、初心者だからといって損失が少なくなるわけでも無ければ、プロだからといって勝てるわけでもないということ。
今回はそんな厳しい世界で勝ち組に回る為に必要な情報をまとめたので、繰り返し何度も読み返して実践できるまでにもっていってください。
「分かる」と「出来る」は違うので、理解するだけではまだまだですからね。