FXを始めようとしてネットで情報を調べると「少額だから低リスク」という文言が溢れています。
しかし、少額だからといってリスクが低くなることはありません。
確かに、「資金を全て失う」ということをリスクとして考えるのであれば資金と比例して低くなるかもしれませんが、その認識でない場合は少額だからといってリスクが低くなるわけではないのです。
そこで今回は『FXを少額資金で稼ごうとすると危険な理由』をまとめました!
少額資金に潜む罠を説明しているので、これからFXを始めようと思う人やFX初心者はぜひ参考にしてみて下さい。
FXは少額だからといってリスクが低いわけではない
少額だから安心というのは初心者によくある誤解です。
ですので、間違った前提知識のままFXを始めて辛い思いをする前に、正しい知識をインストールして資産構築へと活かしていきましょう!
FX初心者はすぐ資金ゼロになる
慎重な人でも初めてではFX口座に預けたお金をほぼ全て飛ばします。
なぜなら、勝って調子に乗るあるいは負けて弱気になるからです。
それに、FX初心者は自分のメンタルを上手くコントロールできず、それだけでなくチャート分析などをしていない場合が多いです。
このように考えると高確率で資金を吹き飛ばす可能性が高いと言えるでしょう。
けれども、必ずしも全員が資金を吹き飛ばすとは限らないので、トレード技術とメンタルコントロールを向上させていきましょう。
FX初心者は少額がおすすめ
先ほど「初心者はすぐ資金がゼロになる」とお伝えしましたが、その確率が高いからこそ少額資金をおすすめします。
ただ、誤解して欲しくないのが「リスクは資金の大小に関係ない」ということです。
つまり、資金が多くても少なくても同様にしてリスクは存在するということ。
ですので、トレード経験が浅いうちは少額にしてFXを始めることをおすすめします。
しかし、資金を失う可能性が高いとは言っても大切なお金です。
たとえ1円でも失っていいお金は無いので、トレードする際は最小単位である1000通貨で取引した方がいいかと思います。
そして、いきなりリアルトレードで始めるのではなく、デモトレードである程度の知識と経験を付けてから実際に自分の資金を投入して運用するようにして下さい。
限りなく資金を失うリスクを抑える為にもデモトレードでの経験が必要不可欠です。
増資をするタイミング
FXの増資は一定のパフォーマンスが出てギャンブルトレードではないことに自信を持てた段階で考えるべきです。
ですので、安定的に勝ててないタイミング(一時的に勝っている)で増資したとしてもそれはその増資分をも失う可能性があるので控えた方がいいでしょう。
また、増資することでメンタルコントロールが出来なくなったり、それ以前のトレードとは違う心理状態になる場合は無理せず資金やレバレッジを元に戻すようにして下さい。
資金が増えることで心理的負荷を抱える人も多いので、無理に増資する必要はありませんから。
少額資金で稼ごうとすると危険
FXはレバレッジがあるからこそ、ポジション管理を徹底しなければなりません。
なぜなら、自分の資金以上のお金を動かすことになるので、その分リスク管理が出来なければ大きな損失を被ることになるからです。
ですので、トレード初心者は特にリスク管理を徹底しながら資金を増やすように意識してください。
最大ポジションを持つリスク
レバレッジMAXの状態でポジションを持つとロスカットの可能性が高まります。
しかし、少額資金で始める人はどうしても「利益」を優先してしまい、短期間で資金を増やしたいと考えてしまうので、レバレッジを最大限かけてトレードする傾向にあるのです。
けれども、どれだけ判断が上手くてトレードスキルが高いトレーダーでもレバレッジMAXだと高確率で資産を失うことになります。
ですので、適切なロット数やリスク管理を徹底しながらリスクをコントロールしていきましょう。
少額で稼ごうとする弊害
事前に自分で決めておいたポイントで損切りをすれば、その考えが正しかったのかどうかを検証できます。
逆に、ハイレバレッジでの取引で目の前の損益に一喜一憂するようでは、勝っても負けても何も学べません。
ですので、少額しかないのに短期間で大儲けをしようとハイレバレッジでトレードするのではなく、相場に生き残り続けられるトレードに徹してください。
少額で資産を増やしていくことに夢を抱く人も多いのですが、そう上手くはいかないのが現実なので、夢をみてハイレバレッジすることは控えるべきです。
ゼロカットシステムの功罪
トレード初心者の中には海外口座の“ゼロカットシステム”に頼っている人もいます。
少額で初めてハイレバレッジで「当たればラッキー!」と考える人を指していますが、それではいつまで経っても成長しません。
なぜなら、そのような奇跡を信じてトレードするのはギャンブルに等しく、長期的に見れば必ずといっていいほど破綻するからです。
ですので、ギャンブルトレードで一攫千金を狙うのではなく、コツコツと資産を増やしていく資産構築を意識するようにして下さい。
ゼロカットシステムを過信しない
たとえ預けた証拠金より大きな損失が出ても自動的にゼロにしてくれるのが、海外FXのゼロカットシステムです。
しかし、追証にならない代わりにトレーダーのスキルは向上しにくい場合もあります。
なぜなら、その環境を利用して一攫千金を得ようとギャンブルトレードをしている間はトレード技術も上がらないからです。
FXはコツコツと損切りと利確を繰り返すことが重要で、資金残高曲線のアップダウンが激しい人ほどロスカットの確率が高まると言えます。
ですので、ゼロカットシステムを利用したギャンブルトレードをしていると思うのであれば、そのトレードを辞めて堅実に資産を増やしていくことにシフトチェンジした方が賢明だと言えるのです。
海外FXそのものが危険
日本の金融庁が認めていない海外FXには、いつお金を引き出せなくなってもおかしくない危険があります。
また、事業の実態をチェックできず、違う法律で動いている外国の金融機関となれば、トラブルに遭っても泣き寝入りです。
ネットのWEBサイトは誰でも簡単に作れる上に、海外で活動していることがそのまま日本向けというわけではありません。
ですので、くれぐれも怪しいところに個人情報や現金を渡さないで、信頼できる金融機関だけにしておきましょう。
必ず資金とリスクを管理すること
FXで資産を増やしていくためにも「リスク管理」と「ルールの厳守」が大切です。
そこを守ることが出来ないと過去の私のように資産を“すべて”失うことになるので気を付けて下さい!
リスク管理:許容範囲内の損失に抑える
FXで資産を増やす上で損切りが重要になってきますが、これは資産の1~2%の範囲内で行うといいでしょう。
【例】1%~2%の損切り
資産1万円
損切り額:100~200円
ただ、これはあくまでも“目安”に過ぎないので、その時々の相場状況に応じて臨機応変に対応しても大丈夫です。
コツコツドカントレードのように1回のトレードで大ダメージを防ぐ為にこうした目安を設けていますので。
ルール厳守:トレード手法を守る
FXのトレードを上達させるためにも自分のトレード手法を守ることが大切です。
なぜなら、少なからずリアルトレードで取引しているということは「優位性の高いトレード手法が確立できた」ということになるので、あとはその手法をリアルの場で行えば利益が出ることを意味するので。
しかし、反対にトレード手法を守ることが出来なければ(デモトレードと同じトレードが出来ない)それは損失を積み重ねることになります。
単純に「トレード手法を守れない」ということは優位性が無い状態でトレードしており、感情ベースでの取引はギャンブルを意味するのです。
ですので、トレード手法を守ることはリアルトレードをする上で最低限守らなければいけないルールであり、資産を増やす為にも必要不可欠と言えるでしょう。
もし、あなたがトレード手法を守ることが出来ていないのであれば、トレードをストップするかデモトレードへと戻るようにして下さい。
FXを少額資金で稼ごうとすると危険な理由まとめ
このように少額資金で稼ごうと思う“欲”が資金ショートをまねく原因になります。
確かに、短期間で資産が増えることは嬉しいし、ネットで感情を揺さぶるように大金をチラつかせたりトレード動画(少額資金で稼いだ)を見ると同じ事をしたくなるでしょう。
けれども、それらはあくまでも「理想」とか「扇動」でしかないので、気にすることなく地道にコツコツと資産を増やしていくことにフォーカスしてくことが大事です。
その心やゆとりを忘れた時に必ず事故が起きるので気を付けて下さい。