FXで利益を上げるためには、通貨ペアを理解することが大切です。
なぜなら、単に「通貨ペア」といってもそれぞれ癖や特徴が違うので動き方も変わってくるからです。
その為、人によっては通貨ペアを変えただけで損失から利益転換した人もいるくらいです。
そこで今回は『FX初心者におすすめの通貨ペア』をテーマにお伝えしていきたいと思います!
あなたもどの通貨ペアにするのか参考にして見て下さい。
FXでの通貨ペアとは何なのか?
通貨ペアというFXの基本をしっかりと理解しておきましょう。
何も知らないでトレードしていると大切なお金を失うことになりかねません。
1円でもムダな損失を減らす為にも理解を深めていきましょう!
通貨ペアは2つの国が関係する
通貨ペアとは、2つの国の通貨を組み合わせたものです。
例として、「ユーロ/米ドル」では欧州の通貨であるユーロとアメリカの米ドルになっています。
「/」では左側が支払う通貨で、右側には最終的に購入する通貨を示しており、ユーロ/米ドルならば売買の結果は「米ドル」となる形です。
そして大部分の国内のFX業者は、外貨で受け取ったら自動的に日本円へ両替しています。
1米ドルの利益ならば、その時の為替レートが1米ドル=100円として、100円が口座に追加されるようなイメージです。
FX業者で組み合わせが変わる
国内のFX業者を比較すると、売買できる通貨ペアの種類と数が違うことに気付くかと思います。
なぜなら、FX業者によって取引している金融機関が違っており、顧客へ提供できる為替レートがそれぞれ異なるのが主な理由です。
取引の条件は、そのままスプレッドやスワップポイントにも反映されています。
トルコリラのようなマイナー通貨は、FX業者によっては対象外です。
逆に、米ドル、ユーロなどの世界的な通貨は多くのFX業者で対象になっています。
代表的な通貨ペアの仕組み
一見すべてが同じに見えますが、FXの通貨ペアはその仕組みによって2つに分類できます。
通貨の成り立ちが違うので値動きも違ってくることを忘れてはいけません。
それが通貨ペアの特徴にも繋がってきますからね。
では、さっそく説明していきたいと思います!
米ドルによる通貨ペア
世界の主要通貨である「米ドル」が入っている通貨ペアが、ドルストレートと言います。
「ユーロ/米ドル」や「「米ドル/日本円」が代表的で、その他にも「ポンド/米ドル」などがあります。
名称として他の国の「ドル」もあるので、どのドルを示しているのかを確認しておきましょう。
「豪ドル」、または「NZドル」のように、他の国の通貨にも「ドル」というキーワードが入っていますがこれは米ドルではないのでドルストレートではありません。
そしてドルストレートの特徴としては、価値が安定していることから、FXでかなり素直な変動になります。
プロや成功している投資家が、好んで使っています。
日本円によるクロス円
クロス円は、米ドルではなく「日本円」が中心になっている通貨ペアです。
※米ドル以外をクロス通貨と呼びます。
「ユーロ/日本円」のように、日本円が含まれている米ドル以外の日本通貨ペアになります。
上記の例では、「ユーロ/米ドル」と「米ドル/日本円」を合成しており、両方の通貨ペアの値動きから影響を受けるのが特徴です。
ドルストレートよりも多くの通貨が関係しているため値動きが不安定で、またテクニカル分析としてもブレやすくなっています。
FX初心者は少額で試してみて、ドルストレートとの違いを確かめてみることをお勧めします。
初心者の通貨ペアの選び方
先進国と新興国でFXの通貨ペアを考えると理解しやすくなります。
また、これらはスワップ金利や値動きにも関係してくるので理解を深めてからトレードするようにしていきましょう。
安心できる先進国通貨
先進国とは、世界をリードしている経済大国のことで、アメリカの米ドル、欧州のユーロ、日本の円が代表的となっています。
その中でも世界的な人気の順番としては、米ドル、ユーロ、日本円です。
米ドルを含むドルストレートが人気であるのは、それだけ為替レートが動きやすく、なおかつ分析しやすいからに他なりません。
他にもFXではイギリスのポンドもよく取引されています。
しかし、極端な値動きをしやすく、初心者は注意しなければなりません。
「先進国の通貨だから」と損切りをセットしない場合に、大損をする恐れがあります。
過去の私もポンドの値動きの荒さに苦しめられたのでトレードする場合は注意して下さいね。
高金利の新興国通貨
新興国とはこれから成長する余地がある国のことです。
先進国の通貨と比べて高金利になっており、主にポジション持ち越しによるスワップポイント狙いで保有されています。
メキシコのペソなどが該当するものの、スワップポイントは流動的で、FX業者と為替相場の地合いによっては儲けにくくなる状況もあります。
流動性の少なさと、通貨としての信用が低いことから、FXの初心者にはオススメしません。
場合によっては通貨が廃止される可能性すらあるので、慎重に取引することが必須です。
FXの初心者におすすめの通貨は?
結論から言ってしまえばFX初心者には、「米ドル/日本円」がおすすめです。
他にもドル円ではなくてもドルストレートであれば比較的安定した値動きをするので、こちらもオススメになります。
その理由は以下になるので参考にして下さい。
流通量が多くて情報も豊富
米ドル/日本円は、FXの通貨ペアとして高い流動性を誇っています。
値動き的にもクロス円よりはアップダウンが少ないので、デイトレーターや副業する人にとって取引し易い通貨ペアとして人気です。
FX業者で投資情報が豊富なため、チャート分析や全体の方向性を知りたい初心者に向いています。
ニュースでも為替レートやアナリストの所見が多く、日常的な接点もある通貨ペアだと言えるでしょう。
スプレッドが狭くて有利
手数料であるスプレッドは、米ドル/日本円が最も狭いです。
ポジション保有から早く含み益になるので、数分単位で細かく利益を出すトレードも選べます。
スワップポイントとしても、日本円が低金利であるため、魅力的な金利差です。
ただし、どれぐらいもらえるのかは常に変動しているので、スワップ狙いが不利になる局面もあります。
短期と中長期のどちらの売買でも結果を出しやすいのが特徴で、日本のみならず、東南アジアなどの世界各地でよく取引されています。
FXの初心者におすすめの通貨まとめ
このようにFXでは通貨ペアによっても特徴や値動きが違うことが分かります。
しかし、実際にはそのことを知らずにトレードする人が多く、それによって損失を出しているのです。
けれどもその事実を知っているか知らないかで損益も変わってくるので、通貨ペアについて理解が浅い人はしっかりと知識をつけてからトレードするようにして下さい。
大切なお金を溶かさない為にも学ぶことが必要ですからね。