サラリーマンでFXを始める人は多いです。
それこそ過去の私もサラリーマンをしながら副業としてFXを始めていました。
ですが、FXを始めたからといってそれがイコール利益になるとは限りません。
事実、FXを始めた頃の私も200万円以上の損失を出した経験があるのですから…
今でこそその“原因”は分かるのですが、始めた当初はそこに気付きませんでした。
そしてサラリーマンで副業としてFXを始めようとする人に目を向けても同じことが言えますが、知識が無い状態でFXを始めようとする人(リアルトレード)が多いと感じます。
けれども、前述したようにFXを始めたからと言って利益が出るとは限りません。
むしろ、そのような状態で始めたとしてもそれは「投資」ではなく「ギャンブル」と言えるでしょう。
そこで今回は『サラリーマンが副業でFXを始める際に知っておくべき知識』についてまとめました!
投資をギャンブルにしない為にも、最低限FXを始める前にはこれらの知識を身に着けてから始めるようにして下さいね!
サラリーマンが副業でFXを始める際の注意点
サラリーマンが副業でFXを選択して儲ける為にも基礎知識を知らなければいけません。
ただ、必ずしも知識量が利益に直結するわけではありませんが、最低限の知識が無ければたとえ利益が出たとしてもそれは「運」でしかないのです。
その為にも基礎知識はしっかりと付けていきましょう!
FXで利益が出る仕組み
FXでは、選択した通貨ペアの売買における為替レートの差額、つまり、為替差益が発生した場合に儲けられます。
特にFXの大きな特徴の一つとしても「買いと売りのどちらでもエントリーできる」というメリットがあるので、上昇と下降のどちらでもチャンスがあるのです。
たとえば、1ドル100円で1000ドルを買った場合に、為替レートが101円になった時点で売れば、約1000円の利益を得られます。
逆に、為替レート99円の時に売ったら約1000円の損失です。
ただ、選択肢がある分チャンスにもなりますが、逆に言えばリスクにもなりかねないので気を付けてくださいね。
スワップポイントにも要注意
FXはポジションの持ち越しによってスワップポイントを獲得できます。
各通貨によって金利が異なるため、例えば日本円がゼロ金利で、アメリカの米ドルが政策金利0.20%だったら、米ドル保有で金利差0.20%が(日割り計算)で貰えるということです。
反対に通貨を売っている状態では逆にスワップを支払うことになります。
ですので、ポジションを長期保有する場合は為替レートの動きによる為替差損とスワップ金利に気を付ける必要があるのです。
FXの特徴
レバレッジなどの大きな特徴の理解なくしてFXで利益を上げるのは難しいです。
いや、正確には利益を上げることはできますが利益を上げ続けることは無理でしょう。
それほど基礎基本は大事になるので、資産を増やす為にも理解を深めて下さい。
最大25倍のレバレッジ
国内のFX会社には「レバレッジ」があり、これは“資金以上の金額を取引できる”というテコの原理のような特徴があります。
つまり、口座に預けた資金を証拠金として最大25倍(日本のFX会社)までの金額を売買することが可能ということです。
海外のFX会社であれば888倍とかもっと大きなレバレッジが可能となります。
例えば、ドル円の為替レート100円で1万ドルを買ったら、本来なら100万円が必要になりますが、25倍のレバレッジを利用すれば4万円から取引できます。
ということは、たった資金4万円で100万円の取引ができるということになるので、その分リターンを大きく狙えるというわけです。
少ない資金からそれ以上のお金を増やすことが出来るので、サラリーマンが副業でFXを選ぶ人が増えています。
取引時間と支払手数料
為替市場が世界の各地にあるので平日の24時間いつでも取引可能です。
日付変更線にほぼ接しているニュージーランドのウェリントンから最後のニューヨークまで、ノンストップで駆け抜けていきます。
そしてFXの手数料はというと、売値と買値の価格差に含まれています。
為替レートの表示ではBidが売値でAskが買値です。
この為替レートの価格差のことをスプレッドと呼んでおり、各FX会社は少しでも狭くしようと企業努力を重ねています。
日本の場合はドル円0.1銭といった形でスプレッドを小さくしていますが、それでも取引回数が増えると結構なコストになるので気を付けてください。
サラリーマンが副業のFXで利益を出せるのか?
多くのサラリーマンが気になるのが「利益」になるかと思います。
そこで、あなたの気になる疑問を解決する為にも先駆者の結果を見てみましょう。
データから約60%がプラス
一般社団法人金融先物取引業協会が行い、発表した、「2018年の外国為替証拠金取引の顧客における金融リテラシーの実態調査」では、全体の約60%が黒字になっています。
データによれば、0円~20万円未満がかなり大きな割合を占めていて、年間20万円以上の利益となると全体の30%前後です。
この結果からも、FXは「真面目に取り組めば誰でも年間黒字にできる可能性がある投資」だと言えるでしょう。
一定期間の合計で黒字に変化
一獲千金の夢は見れませんが、FXが投資運用として成り立っていることは事実です。
過去に検証されてきたチャート分析などの根拠を取り入れ、それだけでなく思考と資金の管理も行うことで、利益額が損失額を上回る可能性が高くなります。
リスク管理を徹底して負けながらも総合的に勝っていく姿勢があれば、サラリーマンだろうとFXで稼ぐことは可能なのです。
副業禁止の会社でFXは可能?
では、そもそもFXが副業に該当するのかが問題です。
サラリーマンは会社が副業を禁止している場合があり、もし自分の会社が「副業禁止」を掲げていたらどうなるのでしょうか?
その見解は以下になります。
投資運用は副業とは違う扱い
FXなどの投資運用は事業ではなく『投資』という扱いです。
社会的な概念と行政の手続きのどちらでも同じ方向性なので、FXは基本的に副業ではありません。
注意点は、金融機関などの専門的な情報が入ってくる職場の勤務及び公務員のように特殊な業務を行っている場合です。
もし該当する会社に勤めており、会社の就業規則で「副業を禁じる」とあった場合には慎重に検討した方がいいかもしれません。
会社にバレない確定申告の方法
まず会社の人間にはFXのことを一切話さないことが大事です。
そして、確定申告で住民税の納税について『普通徴収』を選択して、自分で払うことも欠かせません。
『普通徴収』を選ばなかった場合には勤務先にまとめて請求されるため、職場の経理部門が金額の不一致から副業があることを突き止めます。
但し、年間20万円以下の利益であればサラリーマンは原則的に確定申告をする必要はありません。
損失が出た場合は3年間の繰り越しが出来ます。
サラリーマンが副業でFXを選ぶメリット・デメリット
忙しいサラリーマンにとって、FXには多くのメリットがあります。
但し、メリットだけではなく、そこにはデメリットも存在するので両方を把握するようにして下さい。
メリット
FXはレバレッジによって最小4000円から始められるので、わざわざ貯金を用意しなくても即座に投資できます。
それだけでなく、基本的に平日24時間は相場が開いているので仕事終わりでもトレードできるのが大きなメリットです。
それに、職場の就業規則で『副業』と見なされにくいため、副収入として人気が高まっています。
確定申告で『普通徴収』を選ばない場合を除いて、会社にバレずに行えることも大きなメリットの一つと言えるでしょう。
デメリット
平日の24時間で動き続けている相場のため、最大25倍のレバレッジと併せて短時間で大きな損失を出す恐れがあります。
また、高レバレッジの取引では強制的なロスカットに遭いやすいこともデメリットの1つです。
但し、大損をしないためのリスク管理が出来ていればデメリットにはならないと言えるかもしれません。
ですが、たとえ自分のトレード手法を確立したとしても利益が出るとは限らないので、コンスタントに利益が出るまでは時間が掛かることを覚悟した方がいいかと思います。
サラリーマンが副業でFXを始める際の基礎知識まとめ
最近ではサラリーマンの副業としてFXが人気を集めています。
しかし、だからといってFXを始めれば利益が出るわけではありません。
けれども基礎知識が分からなければ、それはもはや投資ではなくギャンブルです。
ですので、FXの基礎知識を付けることから始めて、メリットやデメリットを理解した上でトレードを始めるようにして下さい。
あなたの大切な資金を失わない為にもここは絶対的に意識してくださいね。