トレードを始めると多くの人が必ずと言っていいほど「ポジポジ病」にかかってしまいます。
実際、私もFXを始めた当初はポジポジ病になり、保有ポジションを決済し終わったらすぐにまた次のポジションをエントリーしていたのです…。
ですが、正直これでは勝てるようにはなりませんよね？(笑)
なぜなら、決済する時は損失からちょいプラスで利確するか、ロスカットだから…。
サラリーマン時代にFXを始めた私は、仕事中もポジションが気になり、そして決済とエントリーを繰り返すという、まさに「ポジポジ病」にかかっていたのです。
しかし、前述したようにポジポジ病を克服することができなければいつかロスカットをすることになります。
いや、仮に損切りが出来たとしても、損大利小トレードになるので「資金を増やす」という投資が出来ないことになるのです。
そこで今回は『FXにおけるポジポジ病の克服方法』についてまとめていきたいと思います！
ＦＸのポジポジ病について
FXはいつでも売買できるので、ポジポジ病との戦いでもあります。
ということは冷静に考えれば、そのポジポジ病が“ムダな損失”を出していることが分かるのです。
想像してみてください。
あなたがエントリーしなくてもよかった局面を…
そのポジションや損失が無ければかなりのお金を失わないでよかったはずです。
そう考えるといかにしてポジポジ病を克服するかがFXで勝つ為に重要になるかが分かりますね。
ぜひ最後までしっかりと読み進めてポジポジ病を克服してください！
ポジポジ病はかなり厄介
常にポジションを抱えていないと焦ってしまうのが、ポジポジ病の心理です。
ついついスイーツを食べてしまう感覚に近く、気づいたら体重が増えてしまう代わりに、積み上がった損失によって資金を失います。
「エントリーしないと機会損失が怖い」という状態になったら、自分がポジポジ病ではないかと疑うべきです。
短時間で細かく利益をとっていくトレードでは、このポジポジ病にかかる恐れが高くなります。
ムダな取引は損失につながりやすいので、気をつけましょう。
エントリーの厳選が大事
全ての値動きが儲けに見えたら、要注意です。
なぜなら、FXは後から確認すれば誰にとっても一目瞭然のトレードチャンスに見えるからです。
特に、大きな値動きが終わった後に見逃したことが悔しくて無理やりエントリーするパターンが典型的な例と言えるでしょう。
これは典型的なポジポジ病で、結果的には逆行されて損切りか、はたまた含み損を抱えたまま塩漬けに陥ります。
そしてレンジから抜けるブレイクアウトの飛びつきも、ポジポジ病の症状の1つです。
慣れていても引っかかる動きがあるから、冷静な判断をするように意識していきましょう。
ＦＸのポジポジ病の原因3つ
ポジポジ病は、投資家の焦りや悔しさが原因になっています。
しかし、人によってその本質的原因は違うので、あなたがどのタイプのポジポジ病に当てはまっているのかチェックしてみてくださいね！
ポジポジ病：原因①稼ぐことを焦りすぎている
「毎日5pipsを稼ぐ」のように利益の獲得で焦りすぎていると、高い確率でポジポジ病に悩まされます。
しかし、FXは為替相場の動きを利用した投資で、トレーダーはそれに追従するしかありません。
ですので、自分の状況や市場を相場に持ち込まないようにして下さい。
このような人は、自分のルールを守れない場合があるので、「自分のルールを守れたかどうか」を意識することをおすすめします。
ポジポジ病：原因②トレードが目的になっている
ストレス解消となる刺激的なトレードをしたい、自分の考えの正しさを証明したいという姿勢では、売買そのものが目的になってしまいます。
この場合のポジポジ病は、楽しい取引を選んだ結果です。
ルール順守で退屈な取引を嫌う方は、日足などの長時間のトレードで相場から上手く距離を置きましょう。
もしくはトレードする日を決めたり場合によっては一時的にFXから離れるようにして下さい。
ポジポジ病：原因③負けをすぐに取り戻したい
損切りは心理的に苦痛なので、それを解消しようと次のトレードをすぐに行う流れもありがちです。
無理なエントリーで負けが込むと、どんどん自棄になっていくから、自分のメンタルを常に客観視する必要があります。
数回の損切りを行ったら、その日はもうトレードを休むことや、掃除や外出のように別の行為でリフレッシュすることが、有効な対策です。
特に1日の利益を目標設定している人に起こりやすいと言えるでしょう。
初心者に効くポジポジ病の克服方法
ポジポジ病を放置しているといつまで経っても資産が増えることはありません。
いや、厳密には資産は増えたとしても、時間が経つとロスカットなどで資産が減ってしまうことになるでしょう。
でもそれでは投資ではなくギャンブル要素が強くなってしまうので、ポジポジ病を克服してしっかりと資産を増やす「投資」にするようにして下さい。
ここからはそんなポジポジ病の克服方法について説明していきます。
ポジポジ病：克服方法①感覚によるトレードからの脱却
自分のルールをエクセルなどに書き出して、過去数年間のチャートで検証することがスタートラインとなります。
なぜなら、勘でのエントリーを無くす為にも利益が出るトレード手法を確立しなければいけないからです。
トレード初心者ほど自分の感覚に頼るからポジポジ病になる場合が多く、チャートを見ているとすぐにエントリーしたくなるポジポジ病になりがちです。
ですが、その感覚でのトレードから脱却しなければ資産が増えるようにはなりません。
ですので、一定期間でプラスになる確率が高い手法の確立を優先するようにして下さい。
それが出来ればあとは実際の相場で運用できるメンタルと自信をつければいいのですから。
そして、曖昧さを省き、過去のチャートでバックテストをすればエントリーポイントが明確になります。
そうなることでムダなエントリーであるポジポジ病が無くなるので、トレード手法の確立とそれを実行するメンタルを手に入れるようにして下さい。
ポジポジ病：克服方法②限定した取引でルールの順守
どうしてもポジポジ病が続いてしまう方は、いっそのこと1日1回のトレードに限定しましょう。
そして、トレードが終わった時点で記録を残し、自分のルールを守れたかどうかを確認するのです。
最低でも1週間ぐらいルールを守れたら再び通常の取引に戻すことで自分の意識を変えられます。
そしてポジポジ病の克服に多少の時間をかけて、やればやるほどお金を減らす悪循環から脱するべきです。
また、この段階ではトレードをすることではなく、どちらかといえば「実際にエントリールールを守れたかどうか？」というルールの順守に重きを置くといいでしょう。
もし守れていないようであれば大切な資金を失う前にデモトレードへと戻ってください。
ポジポジ病の再発防止策
苦労してポジポジ病を治したら、再発防止にも気を配りましょう。
なぜなら、ポジポジ病が厄介なのは完治したと思ったとしても再発するからです。
私も過去何度もポジポジ病になってしまったのでその辛さは痛いほどわかります。
ですので、ポジポジ病が再発しないように克服したら以下に気を付けてください。
ポジポジ病：再発防止①トレードスタイルの見直し
FXのトレードスタイルは、数分で終わるスキャルピング、当日で完結させるデイトレード、日をまたぐスイングトレードの3種類です。
それぞれ、1日5回ぐらい、1日2回ぐらい、週に数回の間隔でトレードしている人が多いかと思います。
このようにトレードスタイルは生活習慣や性格によって決めるのがおすすめですが、ポジポジ病になりやすい人はポジションを持たない為にもトレードスタイルを変えてみてもいいかもしれません。
意外かもしれませんが「トレードスタイルを変えただけで利益が出るようになった」という報告も届いているので検討する価値はあるかと思います。
ポジポジ病：原因②トレード回数を常にチェック
エントリーが多くなりがちな場合には、自分が決めたトレード数に達した時点でロット数を大幅に減らして、そのまま継続する手段もあります。
これをすると、損益のバランスが崩れにくくなるので安心してFXのトレードに励めます。
そして自分のトレードスタイルで過剰になっていないかを常に確認することで、ペースを守れるのです。
無自覚にヒートアップする事例が多くあるため、1日のトレード回数に注意しましょう。
それだけでなく、トレード回数によるスプレッド（手数料）も抑えることが出来るので、一石二鳥ですよ。
ＦＸにおけるポジポジ病の克服方法まとめ
ポジポジ病というのは人によって原因が違ってきます。
だからこそ、その原因に対して適切なアプローチをしなければ改善することもありません。
ですが、多くのトレーダーがこの事実に気付かずにトレードしているので、いつまで経っても同じことを繰り返してしまうのです。
もっといえば、自分がポジポジ病だと気付いてはいるけど何が原因か分からない…という人もたくさんいます。
周りに信頼できる人がいれば、その人に客観的判断をしてもらえばわかりますが、なかなか信頼できる人は周りにいないかもしれません。
過去の私もそうでしたから…。
ですので、もし周りに相談できる人がいないという人はぜひ私に相談してみてください。
トレード全般について相談できるし、トレードについての話もすることが出来ます。
一人で抱え込まないで思い切って相談して下さいね。
