トレード初心者が特に迷うのが「決済ポイント」になります。
それこそ、利食い幅と損切り幅に関しては何をどうすればいいのか分からない人も多く、中にはそれすらも意識しないトレーダーもいるくらいです。
しかし、そうした状況でエントリーしてもそれはもはや勘やギャンブルと同じと言えるでしょう。
そこで今回は『FXでおすすめの利食い幅と損切り幅は?』をまとめました!
トレード初心者や決済ポイントが分からない人は最後まで読み進めて利食いと損切りについての理解を深めて下さい。
FXでは利食いより損切りを徹底すべき
正しい損切りができれば、FXのリスクを制御できます。
ですので、まずは利益よりも損失に目を向ける必要があるのです。
ここを無視するとロスカットになる可能性があるので注意して下さい。
初心者はまず損切りを習得
ルールを守った損切りこそ、FXで必要不可欠な行為となっています。
なぜなら、根拠のない期待で決済を先延ばしにすれば損失を拡大してしまうからです。
株などの投資の全般に言えることですが、損切りができないと大損をしやすくなります。
予め損失の幅を決めておき、必ずそれに沿って損切りを行いましょう。
損切り幅に制限をつけよう
FXの初心者にありがちな失敗が、利益を追求するあまりに損切りの幅を大きくしてしまうことです。
為替相場は大きな要因で急変動をしやすく、個人の想像を軽く超えてきます。
そのため、FXで一番大切なことは「いかに損失を小さく抑えるか」になるのです。
損切りの幅をどう設定するのかで、その後のFXが決まると言っても過言ではありません。
しかし、基本的に大きすぎる損切り幅はNGとなるので気を付けて下さい。
FX初心者でも分かりやすい損切り目安
初心者にも実践しやすい損切りについて3つ説明します。
「損切りタイミングが分からない…」という人も多いと思うのでここで理解を深めて下さい。
余裕を持ったタイミングで損切り
損切りの基準はサポートラインやレジスタンスラインに接近した地点です。
サポートラインは相場の支え、レジスタンスラインは相場の抵抗として機能するため、それぞれトレンド転換の目安になります。
たとえば、買いポジションでは下のサポートライン、売りポジションでは上のレジスタンスラインが攻防の焦点です。
ラインを超えてから戻るダマシもあるから、損切りのポイントはラインのすぐ近くではなく、少し余裕を持たせておくことをオススメします。
厳密にはサポートラインが機能しないことを判断するタイミングや箇所になります。
当日のチャートで改めて幅を調整
自分の損切りポイントを中心に幅を決める場合には、当日の値動きも押さえておくことが大事です。
たとえば、直近が狭い値動きではタイトにしてもダマシにかかりにくいですし、逆に大きな動きでは深めの損切りでダマシを避けなければなりません。
同じレンジ相場でも天井と底までの値幅によって損切りの戦術が変わってきます。
昨日から今日ぐらいのチャートを確認して、自分で損切りの幅を決めることを習慣にしましょう。
基本となる損切り幅も要チェック
どのトレードスタイルでも覚えておきたい基本は利食いの半分以下での損切りです。
利益と同じ損切りではスプレッドによる売買手数料でマイナスに陥る可能性が高く、さらに勝率が下がったら大幅な赤字になってしまいます。
自分の利益確定の平均値をチェックして、その半分以下の損切りを心がけましょう。
損切りの幅を決める流れにすればスムーズにFXの取引を行えます。
そして、利食いの鉄則は当日の値動きが大きければ広く、あまり動かないのなら狭くすることを意識してください。
自分のスタイルで利食い幅と損切り幅が変わる
利益と損切りの幅はトレードスタイルによってガラリと変わります。
しかし、ここを理解していない人が多く、バランスが悪いトレードをしているので理解を深めてトレードパフォーマンスを向上させましょう。
スキャルピングは早い判断が必要
30秒ぐらいで決済するスキャルピングは10pipsより小さな利益が大半だから、損切りの幅は5pipsが目安になります。
利益確定と損切りのどちらもスピーディに行うため、約定力が高いFX会社を選びましょう。
FX会社によっては「スキャルピング禁止」という規約を掲げているので、短期売買を繰り返したい方はネットの評判や比較をチェックしてから口座開設をするべきです。
デイトレードは引っ張り過ぎない
1時間をオーバーするデイトレードは利益の幅が10pips以上、ボラティリティがある日は50pips以上になります。
したがって、損切りの幅は最大でも50pipsにしておきましょう。
スキャルピングとの違いは、1回の利幅が比較的大きいこと、さらに時間をかけてポジションを持つことの2つです。
初心者にとって自分で決める部分が増えますが、チャートに慣れていけば最適な幅がだんだんと見えてきます。
スイングトレードは落ち着いて判断
基本的にポジションを持ったままオーバーナイトすれば、スイングトレードです。
期間は2日から半月と幅広く、時には1ヶ月にも及びます。
中期のトレンドに乗るため、利益の幅はデイトレードよりも大きく、20pips以上が目立ちます。
100pipsを超える利益も狙えるので、損切り幅をしっかりと利益の半分に収めなければいけません。
レンジ相場は分かりやすいから、初心者でもスイングトレードでゆっくりFXができます。
長期トレードはどっしりと構える
1年以上のポジションで金利差のスワップポイントを狙うのが長期トレードです。
そもそも、為替差益を積極的に狙わないのですが、大相場で狙える場合にいったんポジションを手仕舞いするパターンがあります。
長期トレードは最低でも100pipsという大商いになるものの、損切りの幅も半分で50pips以上になってしまいます。
利益と損失のどちらも大きくなるため、エントリーポイントを慎重に考えることが重要です。
OCO注文の活用で利食い幅を確保する
FX会社の注文方法を駆使すれば、ほぼ確実に損切りできます。
利食い幅を保つ為にも損切りを徹底していきましょう。
実際にOCO注文を使ってみよう
OCO(One Cancels the Other)注文は、利益確定と損切りの決済をいっぺんにセットできる注文方法となります。
ですので、この注文方法を活用することで、FXでありがちな「先に利益確定のポイントを触ったけど、気がついたら損切りポイントだった」という事態を回避して利益確定が出来るのです。
どちらかが執行された時点で、もう片方の注文は自動的にキャンセルとなる特徴があるので、上手く活用していきましょう。
OCO注文で利食いと損切りをする例
100円の為替レートで買いポジションでも、OCO注文で利益確定と損切りを同時にカバーできます。
この場合のOCO注文は、1つが利食い、もう1つは損切りの役割を果たします。
利食いは101円、損切りは99円としておけばあとは放置しても大丈夫です。
その後の為替レートが上記のどちらかに到達した時点で、システムが利益確定または損切りを実行します。
但し、注文には有効期間があります。
スイングトレード以上の長さでFXをする場合は設定に注意しましょう。
FXでおすすめの利食い幅と損切り幅は?まとめ
FXで生き残る為には「資産を失わないこと」が非常に重要になります。
ですので、まずは利食いに注目するのではなく、損切りを意識して自分の資産を失わないことに目を向けるべきです。
その上で、利食いに目を向けてトータルプラスになるようなトレードを心掛けて自分のトレードを改善していきましょう。
ここ、意外に抜けている人が多いので気を付けて下さい。