10年前と比較すると投資に対しての考え方が大きく変わりました。
それは、SNSやネットの普及によって新しい収入源を求める声や構築する重要性を伝える増えたことが要因としてあります。
しかし、情報量の増加と同時に「詐欺」が増えているのも事実です。
FXにおいても自動売買システムを販売する詐欺が多発していたり、情報商材詐欺があったり…実態は様々と言えます。
ですが、FX初心者だと知識量が少ない分、目の前の情報を鵜呑みにしてしまうので、詐欺に引っ掛かる可能性も高くなってしまうと言えるでしょう。
そこで今回は『FXの自動売買システム詐欺を見極める方法!』をまとめました。
最後まで読み進めて、正しい知識と知見を持って大切なお金を搾取されないように気を付けて下さい。
FXの自動売買システムで代表的な詐欺
警察庁の発表では令和2年の年末で特殊詐欺による被害は270億円を超えています。
多くの人が詐欺被害に遭っているのでその特徴をインプットして騙されないように気を付けて下さい。
口座開設と入金まで誘ってくる
投資仲介業者を装い「新しいFXの自動売買はどうか?」と入金を迫る手口が、確認されています。
「口座開設は簡単で手数料もかからない」と巧に誘ってくるから気をつけましょう。
「とりあえず入金してくれ」というパターンが多く、仕事などで忙しくても自動売買なら、と応じてしまう被害が出ています。
出金または返金に全く応じない
本来ならあり得ない、「元本保証で高配当」といったセールストークで現金を騙し取る被害も報告されています。
この事例では、作った口座から出金しようと試みても、拒否か返金に応じないことが典型的です。
クレジットカード、住民票といった個人情報を出させて不正利用するのも、この手口の特徴になっています。
役立たずのシステムを売ってくる
契約書を出さずに自動売買システムを売るといった、説明とは違う取引システムを売りつけてくる手口にも注意しなければなりません。
実際に取引システムを見てみるといい加減なロジックで組まれた自動売買、または誰でも知っている基本しか入っていないのです。
一度買ってしまうと後から返金請求をしにくい状態に追い込まれ、苦しくなってしまうので気を付けて下さい。
【実例】FX自動売買システムの詐欺被害
詐欺被害の実例を知れば、日常生活でより注意できます。
同じ現象が起きている場合は詐欺の可能性があるので気を付けて下さい。
ケース➀: FX口座の残高が消滅
50代男性
専用のFX口座に入金させてしばらく儲けさせた後にいきなり取り消されたのです。
夫婦で投資の成績を見ていたので、あまりの衝撃に言葉が出てきませんでした。
元金すら失われ、美味い話に釣られたことを後悔しています。
ケース②:システム代や口座残高が返金されない
20代男性
バイナリーオプションでインスタグラムに自動売買システムが紹介されていました。
それで、私は入会したものの、全然勝てないので返金を申し込んだところ、拒否される結果です。
FXでもTwitterなどのSNSにこの手の詐欺が増えているようで、LINEやインスタグラムでも注意しようと強く感じました…
ケース③:入金した途端に音信不通
40代女性
知人から「海外FXの自動売買が儲かる」と聞いて、約100万円を出しました。
ところが、その後にその知人やシステムを販売した業者と連絡が取れなくなり、高い勉強代を支払う羽目になってしまったのです。
返金の請求すらできなくなり途方に暮れています。
FX自動売買システム詐欺への対策
怪しいと感じたら手を出さないことが鉄則です。
ですが、その“怪しさ”に対しての基準も人それぞれ違いますが以下の点に注意するといいと思います。
いきなりの連絡には応じない
Twitter、LINE、インスタグラムといったSNSはFXの自動売買詐欺の出発点になっています。
なぜなら、他の利用者に簡単にメッセージが送れるからです。
「楽して稼げる」など文面が多く、その場合には送ってきたアカウントをブロックしておくことをおすすめします。
高い取引システムは購入しない
目安として10万円を超える取引システムは詐欺の可能性が高いです。
まともな自動売買のシステムは数万円に収まっているものの、そちらでも気をつける必要があります。
国内できちんと営業許可をもらっているFX会社も、自動売買のシステムを提供しています。
海外のFX会社を利用しない
FX絡みのトラブルの大半は海外のFX会社で発生しています。
出金トラブルによって、金融庁や消費生活センターも注意喚起をしている状況です。
日本の金融庁に登録していない海外の金融業者を利用したら、自分で返金請求をするしかありません。
20代をターゲットにした詐欺も多い
FX詐欺の自動売買は「楽して安定収入」という宣伝で忍び寄ってきます。
お金に余裕がない人や若い人もターゲットにされやすいので気を付けて下さい。
20歳以上の大学生も狙われている
親元を離れたばかりの大学生を狙う詐欺も多く、FXの詐欺システムを高額で売りつけられる事例が問題になっています。
2022年から成人の年齢が18歳になるため、この傾向はさらに強まる可能性が高いです。
自分で断れない大学生を狙い、ローンを組ませるかクレジットカードで支払わせるケースが増えているので気を付けて下さい。
迷ったら金融庁で業者の名前を確認
金融庁の公式サイトで見れば、「その自動売買の販売元が登録されているのか?」を調べられます。
たとえば、無登録のNEXTART、SMASH、トレードプラスはどれも多くの被害者がいるのです。
警告を受けている業者を含めて、しっかりと確認しておきましょう。
FX自動売買システムで詐欺被害に遭ったら即相談
1人で悩まずきちんと関係機関に相談することが大事です。
その行動が自分の為にもなるし、他の被害者を生み出さないことにも繋がります。
ですので、泣き寝入りするのではなく行動していきましょう!
警察に相談してみよう
被害に遭ったらまず警察に相談しましょう。
同じ詐欺で被害者が目立っていれば、捜査をしてくれる可能性があります。
金融庁にも相談窓口があるからそちらと併せて相談しておくのがオススメです。
消費生活センターに相談
日常生活で発生した財産やサービスに関するトラブルは、消費生活センターに相談できます。
原則的に土日にもホットライン「188」で話せます。
警察よりも相談しやすい窓口のため、先にこちらを選ぶのも一つの手です。
弁護士に相談する
法律とその利用方法に詳しい弁護士に相談すればすぐに行動できます。
1つの案件につき数回までの無料相談が可能な法テラスの他に、地方自治体による予約制の無料相談、各弁護士の事務所でも無料相談があります。
但し、費用が掛かる場合もあるので注意して下さい。
FXの自動売買システム詐欺を見極める方法!まとめ
最近では詐欺手口も巧妙化してきました。
時代と共にあからさまな紹介や誇大広告が減ってきた印象がありますが、それでも詐欺自体が無くなったわけではありません。
最終的には自分の身は自分で守らなければならないので、リテラシーを高めたり警戒したりして気を付けて下さい。
旨い話の裏には必ず何か存在しているので、たとえ信頼できる相手だとしても警戒した方がいいです。
また、投資の鉄則は“余剰資金”になるので、生活費や失って困るお金を投資に回さないように気を付けて下さいね。