自分で投資する資金を決められるFXでは資金を上手にコントロールすることが求められます。
しかし、FX初心者であれば何が何だかさっぱり分からないでしょう…
そこで今回は『ロットとは何か?』をテーマに扱い、FX初心者が最低限身に着けるべき知識についてまとめていきたいと思います。
これからトレードを始める人やFX初心者はぜひ参考にして下さいね!
FXの取引で見るロット
FXの公式サイトを見ていると、「ロット」という単語が目に入ってきます。
トレード経験者であれば瞬時にその意味が分かりますが、トレード未経験者やトレード初心者はいまいちパッとしないでしょう。
しかし、ロットはFXにおいて基本中の基本であり、その管理が今後のFX人生を大きく左右する重要な要素になってきます。
ですので、ロットについての知識を深めて勝ち続けるトレーダーへと成長していって下さい。
FXは少額から投資が可能
FXは少額からの投資が可能で、その取引単位が「ロット」になります。
例えば、リンゴなら1個、お金なら1円というそれら単位と同じイメージです。
表記的には『Lot』になりますが、カタカナで『ロット』と書いたとしても基本的には同じ意味を持ちます。
そのロットですが、FXの取引単位になるのでロットを小さくすることでリスクを抑えることが出来ます。
- 海外口座の場合:1ロット=10万通貨
- 日本口座の場合:1ロット=1万通貨
取引口座の最小単位によっても変わってきますが、社会人なら毎月のお小遣い、学生でもバイトを集中的にやれば用意できる金額でFXは始められます。
また、これだけTVやネットでFX会社の広告を目にするのは、誰にとっても始めやすいからに他なりません。
それに、FXは株よりも少額で、しかも投資信託と比べて自分の力量を試せるとあって、人気の投資運用となっているのです。
ロットを理解して正しい運用
自分が許容できる範囲でFXを行うには「ロット」を頭に入れておく必要があります。
資金量に加えて保有できるロットが決まっており、後に説明していきますが、そのロットによってもリスクが変わってくるのです。
ですので、自分が保有できるロット数や資金に見合ったロット数を把握することでリスクを抑えることが出来るので、必ず覚えるようにして下さい。
ただ、数字で覚えるのではなく、実際にデモトレードとかで実践形式で覚えた方が分かりやすいかと思います。
自分の資金で不安のないロットを選択して、無理のない投資運用を実現していきましょう。
ロスカットしない為にもロット管理が必要
それではここからロットについての基礎知識を説明していきたいと思います。
あなたの大切な資産を増やしていく為にも、ぜひロットについての理解を深めて下さいね。
FX会社によってロットが違う
先にも述べましたがロットはFXで通貨をやり取りする時の単位です。
FXでの取引単位になるので、「この数量から注文してください」という最小単位での注文も勿論あります。
ですので、少額からFXを始めたい人は1,000通貨からトレードできるFX口座を使用するようにして下さい。
しかし、1ロットの内訳はFX会社によっても異なります。
◆最小ロット
- 1ロット=1万通貨
- 1ロット=1,000通貨
このように会社によって最小単位が異なるので、その分、最低で始められるお金もFX会社によって違ってくるのです。
1万通貨の場合は最低でも5~6万円が必要になり、1,000通貨の場合は最低で5,000円~6,000円になります。
運用資金が多い場合は1万通貨での口座でもいいかもしれませんが、運用資金が少ない場合は1,000通貨の口座を選んだ方がいいでしょう。
初心者は少ないロットで取引
FX初心者がトレードを始める際は最小ロットで取引をすることをオススメします。
なぜなら、いきなり大きいロットを運用すると大きな損失が出てしまうからです。
潤沢な資金があれば話は別ですが、そうでない場合は小さなロットから経験を積むことを意識して下さい。
資金を増やすことに急ぐことなく、相場観や経験値を得ることに重きを置いた方が長期的に稼げるトレーダーになることが出来ますからね。
ですので、まずは少ないロットで始めて、慣れてきたら無理なく増やしていくようにしていきましょう!
ロット数はレバレッジで決めよう
FXのロット数を決める上で「レバレッジ」が大きく影響してきます。
むしろ、このレバレッジを意識しなければ資金を全て失うことになりかねません。
ですので、ロット同時にレバレッジについての理解も深めるようにして下さい。
ロットとレバレッジの深い関係
いざロットを決める時にはレバレッジ(テコの原理)も考慮しましょう。
レバレッジとは口座に預けた証拠金よりも大きな金額で売買できる制度で、FXの特徴の1つです。
【必要証拠金】
為替レート×ロット÷レバレッジ
※レバレッジはFX会社によって異なります。
例えば、ドル円が1米ドル=100円で5ロット(5万通貨)を保有する場合は、100円×50,000米ドル÷25=20万円です。
しかし、レバレッジをかけない場合、100円×50,000米ドル=500万円となります。
このように、レバレッジによって必要証拠金が大きく変わるので、その証拠金とロットを加味してポジションを持つようにしなければなりません。
ですが、こうして計算するのではなく、デモトレードなどで実践しながら感覚として覚えた方が早いので、より多くの実践経験を積むようにすることをオススメします。
適切なFXのロット数を計算しよう
資金によってトレードしやすいロット数を把握できます。
しかし、計算するよりかは実際にトレードをしながら調整した方がいいでしょう。
なぜなら、資金が大きければその分ロットも増えますが、だからといってそのロットを運用できるメンタルが伴わなければ意味が無いからです。
つまり、「自分のメンタルが追い付かなければポジションを大きくすることもできない」ということです。
ですが、資金に対して大きいポジションを持てるメンタルがあるからと言って、最大ポジションを保有してしまうと自滅(ロスカット)することになるので、しっかりとリスク管理をするようにして下さい。
FX会社によって細かい点が異なる
注文の通貨単位やロット数はFX会社がそれぞれ決めています。
その会社によってルールも違ってくるので、そのルールを把握していきましょう。
1,000通貨の取引がオススメ
日本のFX会社では1万通貨の取引単位が通常ですが、FX会社によっては1,000通貨単位から注文できるところもあります。
その分利益も減ってしまいますが、損失が抑えられることはFX初心者にとって有利に働くのでこれからトレードを始める人には1,000通貨がオススメです。
しかし、メキシコペソのような「マイナー通貨のみ1万通貨単位」といった形で変則的なFX会社もあるので注意して下さい。
ですが、初心者は基本的にドル円やユーロドルなどメジャー通貨の取引がオススメなので、そう考えるとマイナー通貨はそこまで気にする必要が無いと言えるかもしれません。
海外口座はロットの概念が違う
日本の口座では「1ロット=1万通貨」になります。
しかし、これが海外口座になると「1ロット=10万通貨」になるので気をつけなければなりません。
うっかり1ロットの感覚でポジションを持ってしまうと、実際にはその10倍ものロットを運用していることになるので、単純に損失も10倍になりかねません。
そうなると一瞬にして資金が溶けてしまうので、日本口座と海外口座ではロットの概念が違うことを忘れないようにして下さい。
FXのロットとは何か?まとめ
FXの基本になる「ロット」ですが、これらはレバレッジや証拠金(運用資金)とも強い結びつきがあります。
それらを踏まえて「適切なロット」を計算して運用するのもリスクヘッジになりますが、それよりかは実践ベースで感覚的に覚え方が身に着きやすいでしょう。
数字を並べるよりもすぐに理解できると思うので、FX初心者やこれからFXを始める方はぜひデモトレードで経験を積みながら適切なロットを覚えるようにして下さい。
また、人によっては即座にリアルトレードを行う人もいますが、それだと大切な資金を失うだけになるので、個人的には「デモトレード→リアルトレード」と段階を踏むことをオススメします。
いずれにせよ、トレードの世界で利益を出す為にも実践経験が必要になるので、自分の資金とメンタルと相談しながら最適なロット数を算出するようにして下さい。
それが分からなければ資金が無くなるのも時間の問題なので気を付けて下さいね!