見通しのない取引はギャンブルトレードです。
しかし、頭では理解しているけど実際は多くのトレーダーがこの状態に陥っています。
けれども、このようにギャンブルトレードをしている以上、勝てるようにはなりません。
そこで今回は『FXとギャンブル』についてまとめました!
ギャンブルトレードをしないでFXをしっかりと投資にするためにもぜひ最後までご覧ください。
なぜFXをギャンブルにするのか?
多くのトレーダーが投資家になれない理由はたった2つです。
むしろ厳しいことを言ってしまえば、この2つを改善しない限りは投資ではなく「ギャンブル」だと言えるのです。
FXの勝ち負けを楽しむため
FXは値動きが速いのでエントリーしての勝ち負けがとてもスリリングです。
その為、多くのトレーダーは「投資」という本来の目的を忘れてギャンブルトレードをしてしまいます。
特に日本はギャンブル大国でありギャンブル依存症が世界一多い国です。
これが影響しているかどうかは分かりませんが、ストレス社会だからこそギャンブル性を高めてしまうのかもしれません。
また、頭では「ギャンブル」と分かっているものの、いざ治そうと思ってもかなり大変です。
月単位でコンスタントに出せる投資家ですら、一時的にその状態にはまることが見られるので自分で意識しても中々難しいといえます。
第三者の助けや相当な覚悟が無ければ根本的に解決することも難しいので、もしあなたがギャンブルトレードをしていると感じたら意識するようにして下さい。
特に毎日の勉強や仕事で疲れているとギャンブルになりやすくなるので、その場合はトレードを控えることをお勧めします。
面倒なことが嫌いだから
ギャンブラーは分析をするよりも自分の直感を信じる傾向にあります。
これはFXでも同じで、相場状況やテクニカルの分析を行わず、楽をして儲けたい人がどんどんギャンブルにしているのが現状です。
最終的に勝てるトレードとは、受験勉強や効率的な仕事のようにきちんとした根拠と手順に基づいています。
FXの取引を楽しむのか、それとも投資家になるのかを選ぶのは紛れもなく本人です。
FXのトレードは1つのビジネスであることを覚えておきましょう。
一定期間で利益を上げていくことが最終的な目標ですよ?
FXでギャンブルトレードをやめる方法
本気で勝ちたいと考えた時には下記の3ステップを実行するべきです。
しかし、人間誰しも自分には弱いので相当強い意志や覚悟が無ければ同じことを繰り返してしまうことになります。
ですので、まずはその意志や覚悟を持つことから始めましょう。
大切な資金を失わない為にも。
ギャンブルトレードをやめる方法①:取引を止めて計画を立てる
まず現在のFXをやめてギャンブルの流れを断ち切りましょう。
次に、自分がどのようにトレードをするのかの計画を立てることが大事です。
どの通貨ペアで、資金とポジションの量、さらにチャートに表示させるインジケーター、トレードスタイルにするのかを1つずつ決めなければなりません。
最初は大変かもしれませんがお金が無くなることを考えたら出来ると思いますよ?
ギャンブルトレードをやめる方法②:記録を残す
どれだけ優れた計画でもその通りに実行しなければ意味がありません。
そして、実際に実行できたかどうかを見直さなければいけません。
その為にも記録を残す必要があり、記録が無ければ振り返ることも出来ないのです。
特にFXの初心者や勝てない人は「自分が決めたラインでの損切り」が出来ないので、まずはそこが出来ているのかどうかをチェックしてください。
他にもエントリーとエグジット、使用した戦略についてきちんと記録しなければいけません。
パフォーマンスの向上をするためには、正しいデータが必要になりますから。
ギャンブルトレードをやめる方法③:時間をかけてルールを改善
自分が決めたルールに基づいたトレードを実行できているのであれば、失敗の原因を一つずつ潰していくことで精度が上がっていきます。
しかし、その精度が上がらない場合は何かしら原因(間違った見方)が存在しているので気を付けてください。
客観的な記録をチェックして思い込みではなく、事実から教訓を得るべきです。
急がずにゆっくりとFXの上達をしていくことを優先してギャンブルトレードからの脱却に繋げてください。
FXで避けたいギャンブルトレードとは?
いずれ大損をする確率が高いFX取引は、下記の2つです。
ギャンブルトレードを回避する為にも注意して下さいね!
買い下がり売り上がりのナンピン
FXの必勝法として誰もが通る道の1つが、買い下がり、売り上がりの逆張りナンピンです。
これは、含み損になってもどんどん新しいポジションを追加していく方法で、上手く機能すればいつかは勝てます。
しかし、実際のところ資金には限りがあって、値動きに耐えられなくなった時点で全てのお金を失ってしまうのです。
為替レートの値幅は個人の想像を大きく上回っているので、たった1回の判断ミスで終わるという、ギャンブルになります。
過去の私も同じようにして痛い目を遭いました…。
ですので、ナンピンをやめることがまともなトレードへの第一歩と言えるでしょう。
ポジションの含み損の塩漬け
ポジション決済前の「含み損」もFXのリスクと言えます。
なぜなら、仮に確定していなくてもその後損失が増大する可能性があるからです。
先ほどのナンピン同様にロスカットの予備軍となるので、含み損は早めに損切りした方が結果的に得だと言えます。
でも、含み損から利確で終わった経験がある人なら「また上がるから大丈夫!」なんて悠長な考えを持ちますがこれがギャンブルなのです。
それに、常にリスクを抱えている状態だと資金が圧迫されてポジションも保有できなくなるので、含み損になる前に早めに決済した方がいいでしょう。
リスクを限定する考え方が長期的な結果を追い求める際に大事となります。
損失を受け入れてこそ、初めてFXにおいて利益を大きくすることが出来ますので、ここを忘れないでください。
【結論】そもそもFXはギャンブルなのか?
結論から言ってしまうとFXはギャンブルではなく投資です。
しかし、ギャンブルとFXの違いを理解していない人が多いので、ギャンブルにしてしまう人がたくさんいます。
ですので、「何が投資で何がギャンブルなのか」をしっかりと認識して、ここの線引きを理解するこようにして下さい。
総合的にお金を増やすのが投資
ギャンブルは運によって勝敗が決します。
確率論による方向性はあっても、必ず賭けの胴元が儲かるようシステムが用意されているのです。
それに対して、FXは投資の一種でファンダメンタルズ分析やテクニカル分析によって勝率の高い取引を行えます。
対象となる為替レートは世界の国々の力関係で決まっており、一定の法則で動いている状況です。
損切りを繰り返しても、それを上回る利益があれば総合的にお金は増えていきます。
それこそが、投資の本質です。
つまりFXは胴元が儲かるギャンブルではなく投資と言えます。
まあもっと言えばお金を奪い合う「ゼロサムゲーム」になりますが。
しかし、そうはいってもそれは優位性のある局面でトレードした話になります。
そうでない場合はギャンブルと何も変わらないので気を付けてくださいね。
FX会社は賭けの胴元ではない
FX会社は日本の金融庁が認可した正式な金融機関です。
一方、ギャンブルは一部を除いて隠れてこっそりと行っているケースが多く見られます。
投資家はFX会社に売買の手数料としてスプレッドを支払うものの、その損益は純粋に為替レートの変動によって決まる仕組みです。
賭けの胴元が全てを管理しながら実行するのに対して、FX会社は利用者を誘導することが不可能になっています。
また、金融庁からのガイドラインに従い、FX会社は無責任な説明を行っていません。
そう考えるとFXはギャンブルとは言えず、投資だということが分かるかと思います。
FXとギャンブルまとめ
頭では「投資」と分かっていても実際のトレードはギャンブルになってしまう人はたくさんいます。
しかし、そのようなトレードを繰り返してもただお金が奪われていくだけなので、ギャンブルトレードをしている人は改善するようにして下さい。
ですが、根本的に解決しようと思ったら相当な意志や強い気持ちが必要になります。
もしかしたら自分だけではどうにもならない場合があるかもしれないので、そういった場合は家族や友人などの力を借りてもいいでしょう。
厳しいことを言うようですが、それが出来なければ大切なお金をすべて失うことになるので。
いや、もっと言えばお金だけでなく、家族や大切な人を失うことにもなりかねません。
実際、ギャンブルトレードによってすべてが失われてしまって残ったのは借金だけ…
なんて人もたくさん見てきたので、同じようにならない為にも意識するようにして下さいね。