FXでの抜け道的な隙間を狙って稼ぐ方法が「すくみ」になります。
これはFX初心者や未経験者は馴染みの無い言葉かもしれませんが、知る人ぞ知る手法になるわけです。
ただ、すくみといっても「3すくみ」や「4すくみ」、「5すくみ」など方法によってはいくつかあります。
でも、もしかしたらあなたはこのように思うかもしれません…
「結局、すくみって儲かるの?!」
そこで今回は『FXのすくみ検証』をテーマにまとめていきました!
FXのすくみについて興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
FXの3すくみとは?
まずはその前提となる「3すくみ」について説明していきますが、FXにおける3すくみとは以下のような内容です。
3つの物が、互いに得意な相手と苦手な相手を1つずつ持ち、それで三者とも身動きが取れなくなるような状態のこと。つまり、AはBに勝ち、BはCに勝ち、CはAに勝つという関係。(Wikipedia)
すくみはリスク分散
このように「すくみ」を使うことの理由としてはリスク分散が挙げられます。
例えばですが下記のようにポジション保有したとしましょう。
- ドル円(USD/JPY):買い
- ユーロ円(EUR/JPY):買い
- ユーロドル(EUR/USD):買い
このとき、ドルの価値が10%上昇したらどうなると思いますか?
答えは…
- ドル円(USD/JPY):10%上昇
- ユーロ円(EUR/JPY):変化なし
- ユーロドル(EUR/USD):10%下落
このような関係になります。
では今度はドルの価値が10%上昇、ユーロの価値が10%下落したらどうでしょうか?
その時の答えは…
- ドル円(USD/JPY):10%上昇
- ユーロ円(EUR/JPY):10%下落
- ユーロドル(EUR/USD):20%下落
このような関係になります。
つまり、「すくみというのは上記のようにそれぞれの関係を利用してプラスとマイナスが相殺されている状態を指す」のです。
今回はドル円、ユーロ円、ユーロドルの3つで紹介しましたが、このように関係する数の違いが「3すくみ」とか「4すくみ」、「5すくみ」になります。
FXですくみを使うメリット
でも、上記を見るともしかしたらこのように疑問を持つのかもしれません。
「プラスとマイナスが相殺されたら意味無いのでは?…」
しかし、このすくみを使うことで損失を無くして「スワップ金利」だけを受け取ったり、FX会社のポイントを獲得したり、手堅く利益を得ようとする方法があるのです。
ですが、前述したようにすくみを利用したサヤ取り(アービトラージ)をする場合はそれぞれの通貨ペアを管理する必要があるので、この手法で稼ぐ場合は裁量ではなく自動売買システムを活用することになります。
FX会社でもそれを推して無料で配布している会社もあるので興味のある方は取り入れてもいいかもしれません。
※注意※活用する場合はデメリットを把握した上で取り入れてください。
FXですくみを使うデメリット
単にすくみはメリットだけではありません。
その裏にはデメリットもあるので注意してください。
代表的なものとしては【損失が出る可能性がある】ということです。
例えば、
「ドル円の価値が10%上昇、ユーロの価値が10%下落」
のようにそれぞれの通貨に動きがある場合はすくみにはなりません。
なぜなら、すくみの定義としては「それぞれの関係を利用してプラスとマイナスが相殺されている状態」になりますが、通貨の変動によってはその限りでは無いからです。
- ドル円(USD/JPY):10%上昇
- ユーロ円(EUR/JPY):10%下落
- ユーロドル(EUR/USD):20%下落
この場合だとユーロドルが20%下落しているので、3つの通貨を買いで入ったとしても20%下落した分が損失になってしまうことになります。
このように通貨に強弱がつく場合は損失が大きくなる可能性があるので注意が必要です。
但し、逆に利益が出る場合もあるので、そのあたりについての評価判断は個人の考え方次第になります。
FXでのすくみ検証
では、実際にFXでのすくみ検証した人はどうなっているのでしょうか?
これは“さとしのすけFXさん”という方がすくみ検証した結果になります。
- 資金:8万円
- 利益:8千円
- 月利:10%
方法としてはFXSuitという証券会社が提供している「3すくみ」のスワップ投資です。
ただ、これは2020年6月時点の成果報告になりますが、今後は保証されていません。
FXSuitのスプレッドが400pipsくらいに開いたそうな。
これで3すくみスワップ投資法があぼーん。スワップポイントを多く付与したら、どう考えても業者側が損する仕組みなわけだけど、定期的にスプレッドを広げて回収するビジネスモデルなのね。
— 正太郎 (@shotaro_forex) October 27, 2020
FXSuitの3すくみ
ネット上でもFXSuitの3すくみスワップが稼げると話題を集めています。
それこそTwitterでは「簡単に稼げる!」とか「ノーリスクで利益が得られる」などの甘い謳い文句がたくさんあるのです。
しかし、これが長期的に稼げるか?と言われればそれは個人的には疑問に思います。
確かに一時的に稼ぐのであればその話が本当の可能性もあるので使う選択肢も一つでしょう。
ですが、今後10年20年と同じ手法が使えるでしょうか?
もし、それを信じているのであれば使い続ければいいし、そう思わない場合は別の方法を模索した方がいいでしょう。
要は、「長期的に考えた時、自分の今のリソースをどこに費やすか?」ということが重要なのです。
但し、短期的に稼ぐことが悪いとは言いません。
なぜなら、短期的に稼いでそのお金を別の投資とか手法へとスライドさせて資金を大きくしていくのも方法の一つですから。
つまり、「リスクとリターンそれに時間を天秤にかけて自分がベストだと思う選択をする」ということが大事なのです。
この1年で資産が100倍になっても、次の年にそれが0円になって且つ借金をしている状態であれば意味がありません。
ですが、1年で資産が100倍になって次の年はその100倍の資産に対して2倍になっていたとしたら成長率こそ下がりますが、資産は増えているのでそれは正解だと思います。
あなたがどのような形で資産形成したいのかを軸にして考えて見て下さいね!
FXSuitとは
先にも述べた通り、「fxsuit」は3すくみのスワップ投資が出来る海外FX業者として話題を集めています。
【メリット】
- スプレッドが狭くて安定している
- 海外業者なのでレバレッジが500倍
- 豊富な通貨ペアがある(77銘柄)
- 3すくみスワップ投資ができる
【デメリット】
- 出金手数料が30%(入金後半年以上経過且つ取引がない場合)
- 出金トラブルが確認されている(ネットでの被害情報)
- 2019年設立で歴史が浅い
- 金融ライセンスの登録が無い
- 投資家の資金を守る信託保全が無い
- 5万円以下の手数料が980円掛かる
このようになりました。
ただ、個人的にはメリットとデメリットを比較するとデメリットの方がかなり大きくなる印象です。
FX取引での預金返還請求権に基づく損害賠償等を求めた事例:裁判所は、特段の対策や消費者の個別事情を考慮しないまま一方的にロスカットを行い預金債務と相殺することは当事者間の公平を著しく害するものであり、取引における信義誠実の原則に反し、権利の濫用として許されないとした。2014/1 #fxsuit
— ぴぃの·˖✶ (@piiino14) November 27, 2020
FXSuit、突然スプレッドが大幅に開いて強制ロスカット。補填されるみたいだけど、それは入金額だけ…。利益分は払われないらしくて、おまけに紹介報酬もなしですって。これって狙ってやったとしか思えないんだけど…。
— ななこ@ゼロからはじめる不労所得 (@single50happy) November 24, 2020
FXのすくみ検証まとめ
このようにFXで「すくみ」を使うことはメリットがある反面デメリットも存在します。
しかし、実際に利益が出ている人もいるので100%利益が出ないというわけではありません。
大事なのは、そのデメリットが仮に現実だとした時にそれでもメリットを優先するかどうか?だと思います。
いわば「メリットとデメリットを天秤で比較する」ということです。
その結果としてメリットが大きいのであれば活用すべきだし、デメリットの方が大きければ見送ればいいでしょう。
それに、一時的に稼ぐ方法として短期で取り入れたりするのも勿論ありだと思うので、それは各々が判断すればいいと思います。
ただ、個人的にはそれをやることでヒヤヒヤしたり、仮にダメだったと想定した時に後悔するのであればそれはギャンブル性が高いので辞めた方がいいと思います。
ただ、「このお金は最悪失ってもいいや…」という割り切りがある場合なら試す価値はあるでしょう。
人によって財政状況や考え方が違うので、こうした部分を参考にしてやるやらないの判断をしてくださいね。
【参考記事:負けトレーダー必見!具体的なチャート分析方法を徹底解説】