正直、人のトレード手法を真似しても稼げるようにはなりません。
このように言うとビックリしてしまう人がたくさんいるかと思いますが、これは事実です。
でも、だからと言ってどうやってトレード手法を確立すればいいのか分からない人も多いでしょう。
そこで今回は『FXのトレード手法はどうやって確立するのか?』をまとめました。
自分のトレード手法を確立してFXで稼ぎたい人はぜひ最後まで読み進めて下さい。
FXは誰かのトレード手法を真似しても稼げない
個別コンサルをしているとよく、
「●●さんのトレード手法を教えてください」
「どのようなトレード手法だと勝てますかね?」
「勝てるトレード手法が知りたいです!」
このようにいう人がいます。
その気持ちは十分分かりますし、実際過去の自分も同じように思っていました。
しかし、いざ勝てる人のトレード手法を見たり聞いたりしても勝てるようにならない…
なぜだ?!
僕はそんなことを感じたのです。
今でこそ理由が分かりますが、負けている時はどうしても
「なぜ勝てるトレーダーの手法を真似しても勝てるようにならない理由」
というのを理解することができませんでした。
でも今、こうして勝てるようになり、教える側に立つとその“理由”というのが明確になりました。
もったいぶっても仕方ないのでここで、具体的な「答え」を先に伝えてしまいますが、その理由は・・・
【前提条件が違うから】
ということになります。
要は、
- 運用資金
- 考え方
- トレード時間
- メンタル
- 考え方
- 思考法
- 経験
- 分析方法
…
すべての前提条件が違うし、エントリーする背景を理解できないまま同じようにエントリーしたとしても結果が同じにならないのは当然だと思います。
くわえて、成り行きでトレードしているのであれば同じ結果にならない方が当然と言えるでしょう。
でも多くの人って「勝ちたい」とか「真似すれば勝てる」なんて目先の欲求に振り回されているからこそいつまで経っても勝てるようにならないのです。
正直、メンターとなる人を見つけたとしてもその人とあなたは同じ手法にはなりません。
これは絶対に。
ですので、全員が違うトレード手法を持ち、『自分のトレード手法』というのを確立しなければ勝てるようにはならないのです。
そんなことを言ってしまえば、トレード手法を教えている人から怒られてしまいそうですが…(笑)
よく教育の世界では、
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」
という言葉を耳にしますが、本質はこの言葉と同じです。
釣り竿や餌、腕の振り方や服装などを学んだとしても釣れる人同じような結果は得られません。
- 魚が釣れる場所や深さ
- 釣り竿の動かし方や餌の種類
- そもそもどんな魚を釣ろうとしているのか?
そんなことを自分自身が体感しなければならず、その経験を蓄積させることで次第に上達してくるわけです。
もっといえば「釣り方」を教わったところで、その技術やスキル、考え方を腑に落として使えるレベルまでもっていかなければ意味がないのです。
けれども、魚を与えてもらえば満足感があるでしょう。
釣り方を教えてくれれば自分のスキルが上達していると思うでしょう。
ですがよく考えて見てください。
それだと自己満足の域から抜け出すことができず、結局何も残っていないことを…
どのようにトレード手法を確立すべきか?
FXに話しを戻すと、このようにしてセミナージプシー(難民)や情報商材を片っ端から買い漁るノウハウコレクターと何ら変わりはなくなってしまうのです。
「そんなことはない!」
「なんてことを言うんだ!!!」
「あなたは間違ってる(怒)」
そう思う人もいるでしょう。
でも少なからず僕はこのように思うからこそトレード手法を教えるつもりはないし、僕のもとに来たコンサル生も共感してくれています。
実際にコンサルもしていますが、僕のコンサル生には独自のトレード手法を確立できるようにしています。
でも一人だと“それ”ができないのでコンサル生には僕の知識と経験を伝えているのです。
つまり、「トレード手法を一緒に確立していく」ということ。
これはスポーツも勉強も同じでひとりだと絶対に限界があるし孤独感が凄いです。
だからこそ、先生やコーチが必要になるのですが、かといってその先生やコーチがプレーするわけではありません。
実際にプレーするのは自分自身であり、その責任も自分にあります。
そう考えるとただ一方的にトレード手法を教えても意味が無いことが分かるでしょう。
だって、先生やコーチの考え方を一方的に教えたとしても受け手がその考え方に共感して実行することができなければ使えないから。
たとえば、サッカーでいえばゴールキーバーの方法論を先生が力説しても生徒がフォワードなど「ゴールキーパーではないフィールド」であれば吸収できるものは少なくなってしまいます。
仮にその方法論で世界一のゴールキーパーを目指せる可能性があったとしても、受け手の考え方や特徴、向き不向き、を無視してキーパー論を語っても響かないでしょう。
これは極端な例にはなりますが、トレードも同じようなことが言えて、一人一人の考え方やバックボーン(背景)が違うからこそトレード手法も違ってくるのです。
同じ「キーパー」としてもサッカー選手はそれぞれ“違い”がありますよね?
その“違い”を無視して強制的に先生と同じトレード手法(やり方)を得ようとしても意味が無いのです。
ですので、トレード手法を学ぶのではなく、その先生が大切にしている考え方や基礎基本、テクニック、感覚…などを学ぶようにしてください。
間違えても「その人の真似」をすることで同じ結果にはならないのですから。
しかし、これは「真似をするな」と言っているのではないので勘違いしないようにして下さい。
芸術における師弟関係のひとつとして「守破離」という言葉がありますが、この言葉は僕も正しいと思っています。
これまでの話しの中で「トレード手法を真似しても意味が無い」というと守破離の「守」の部分を無視していい、と勘違いしてしまう人がいそうなので一応補足として伝えました。
でもこれ以上話すと長くなるのでまた別の機会で話したいと思います。
とりあえずは、「トレード手法だけを真似しても意味が無い」ということだけ覚えておいてくださいね。
まだ理解できない方は一時的に頭の片隅にでも置いておいてください。
いずれその“意味”が分かりますから。