FX初心者がトレードを始める際に「注文方法」でつまずく可能性があります。
なぜなら、トレード経験が無ければどのように注文すればいいのか?どのような注文方法があるのか?トレード初心者は分からないからです。
しかし、そのような状況でトレードを始めたとしても、利益が出るどころか損失を拡大するだけだと言えるでしょう。
そこで今回は『FXの注文方法を分かりやすく解説』をまとめました!
FXの注文方法を知ることでトレードの幅が広がるのでぜひ理解を深めて下さいね。
基本的な注文方法を学ぼう
FX初心者は基本的な注文方法3つに慣れることが重要です。
まずはここを理解してトレードに慣れていきましょう!
成行注文
成行注文とは、文字通りにその時点の為替レートで注文を出す方法です。
メリットとしては「時価で約定するため待ち時間が最小限」になりますが、デメリットとしては「狙っている価格まで待たなければ保有できない」ことにあります。
ですので、すぐ売りたい買いたい場合には成行注文を使用しますが、待ちたい場合は向かないでしょう。
成行注文の画面に表示される買いAskと売りBidのどちらかをクリックすると、即座にポジションを持てますよ。
指値注文
事前に価格を設定することで、自分に有利なレートになったら自動的に売買してくれるのが指値注文です。
メリットとしては「現在のレートより有利に買う、あるいは高く売りたい場合に便利」となりますが、デメリットとしては「急騰・急落時に約定されてしまう可能性がある」ということがあります。
指値注文では注文を入れて放置することができますが、それはイコール知らない間に利益になっている場合もあるし損失になっている場合もあるということです。
(例)寝ている間に約定されていた時など。
ですので、状況に応じて上手く使い分けることが必要となります。
逆指値注文
事前に価格を設定することで、自分に有利なレートになったら自動的に売買してくれるのが逆指値注文です。
メリットとしては「設定した価格で約定するので自動的に損切り出来る」ということになり、デメリットとしては「瞬間での行って来いで損切りに引っかかってしまう」ということがあります。
しかし、「損切り=自分が許容できる損失の逆指値注文」になるので、これを上手く活用できなければロスカットになる可能性もあるので気を付けてください。
便利なOCO注文の使い方
OCO注文は『One Cancels the Other』の略で、資金を有効活用できます。
相場が見れない仕事中や寝ている間にも使えるのでOCO注文を覚えてエントリーの幅を広げていきましょう!
OCO注文の特徴①
注文を出してから指定した高値と安値のそれぞれに達した時に、約定しなかったほうを自動的にキャンセルできるのがOCO注文です。
【例1】米ドル円109.00のレートでノーポジションの場合
- 20に達したら買い
- 70に達したら売り
という仕掛けを1つの注文で行えます。
【例2】米ドル円109.00で買いポジションを保有している場合
- 20に達したら売り(利益確定)
- 70に達したら買い(損切り)
という仕掛けを1つの注文で行えます。
OCO注文の特徴②
為替レートが上下どちらに動いても利益確定と損切りを自動化できるのが、OCO注文のメリットです。
例えば、指値注文と逆指値注文では2つの必要証拠金を用意しなければいけないのに対して、OCO注文ではワンアクションで設定できます。
ポジションを保有した瞬間に「指値」と「逆指値」を入れてあとは放置…という使い方もできるので、まずはデモトレードで試してみましょう。
また、短時間で相場が大きく動きそうな場合や決まったレートを往復するレンジ相場ではOCO注文が活躍するので相場状況に応じて使い分けるのもオススメとなります。
簡易的な自動売買のIFD注文
FXでトレーダーがよく使うのが『If done』というIFD注文です。
トレードの幅を持ち合わせてエントリーチャンスを増やす為にも覚えておいてくださいね!
IFD注文の特徴①
IFD注文のメリットはエントリーから狙った為替レートで利益確定をするまでの流れを自動化できることです。
FXはポジションの反対決済をするまでが一連の流れなので、それを仕掛けにできるのは大きなメリットになります。
注文を出すと、新規のポジション用の注文が待機して、それが成立した時点で自動的に2つ目の注文が機能します。
【例】米ドル99円のレートでノーポジションの場合
- 100円で買って101円で売却する(利益確定)
という決済注文を出すことが可能
IDF注文の特徴②
もう1つの使い方はIFD注文によって損切りを確実に行うことです。
2つ目の注文を損切り用にしておけば、エントリーの直後にいきなり反対側に進んでも確実に損失を抑えられます。
これは、一瞬で為替レートが飛ぶことも珍しくないFXの世界では「後からポジションができたのか確認しよう」という考え方では間に合わないケースがあるからです。
その為、損切り注文をしておくことで、仮に含み益が伸びた時には大きく取れるという、損小利大を実現することが出来るでしょう。
【例】米ドル99円のレートでノーポジションの場合
- 100円で買って98円で売却する(損切り)
という決済注文を出すことが可能
高度な戦術になるIFO注文
常に利益確定と損切りの両方を行えるのが、2つを組み合わせたIFO注文です。
この注文方法をマスターすることで、あなたのトレードスキルやパフォーマンスが向上するかと思います!
エントリーから全て自動化
IFD注文とOCO注文を合体させたのが、IFO注文となります。
これは、狙ったレートに到達したら新しくポジションが発生して、さらに利益確定と損切りのどちらかのラインに達したら自動的に決済される方法です。
常にストップロスを押さえて、同時に利益確定も行えるから、使いこなせばチャートを監視する時間を最小限にできます。
【例】米ドル99円のレートでノーポジションの場合
- 100円になったら買って、101まで上昇したら利益確定
- 逆に98円に暴落したら損切り
このような高度な設定を行えます。
複雑な地合いで大活躍する
自分が目を離している間に激しく動きそうな相場でも、IFO注文なら安心して仕掛けられます。
但し、相場分析が出来ない人にとっては単純に損失を増やす可能性もあるので注意しなければなりません。
なぜなら、IFOなら相場に張り付かなくても利益確定もしくは損切りが自動で行われるので、その分取引回数が増えてしまう可能性があるからです。
そうなれば取引した分だけ損失が増えてしまうことになるので、半自動で売買できるからといって安易に使うのは避けてください。
テクニカル分析を行い、より精度の高い注文が出来るようになることが重要ですからね。
IFO注文は読みが外れると損切り用の注文にすぐ引っかかるので、FXに慣れた中上級者に向いている注文方法となります。
注文方法を正しく使い分けよう
初心者はまず簡単な注文方法から入って、少しずつ慣れていきましょう。
なぜなら、注文方法の選択肢が増えることでトレードの選択肢も増えるからです。
仕事中や寝ている間、家事や育児をしている間でのエントリーチャンスを逃さない為にも注文方法を覚えると便利ですからね!
外出中の間もFXで稼げる
FXの自動的な注文を駆使すれば自分が外出している間にも安全にトレードを行えます。
しかし、中には「難しそうだから…」と最初から諦めてしまい、せっかくの便利な注文方法を使わない人もいるのです。
けれども、それでは機会損失やリスクの増大になる可能性が高いので、最初から諦めないで覚える努力をしたうえで使うか使わないかを判断するようにして下さい。
最適なタイミングで最適な注文方法
エントリーを厳選して利益確定とストップロスを徹底するためにも、FXの注文方法を正しく理解し、正しく使い分けることが大切です。
そして最適なタイミングで最適な注文方法を活用することで“利益の最大化”に繋がり、資産が増えていくようになるのです。
ですので、自分のトレード手法や環境に応じた注文方法を選ぶことが、トレーダーとして成長する為に必要だと言えるかと思います。
FXの注文方法を分かりやすく解説まとめ
このように注文方法を覚えることで選択肢が増えることが分かりました。
しかし、だからといって必ずしも利益が上がるわけではありません。
確かに注文方法を覚えることでエントリーチャンスは増えますが、だとしても相場分析の精度が低ければ利益は出ないのです。
むしろ、エントリー回数が増えただけ損失も増える可能性もあるので、そういった本質的な部分を忘れないようにして下さい。
FXの世界で利益を上げる為にも。