FXを始めると必ずと言っていいほどインジケーターに悩まされます。
今では数多くのインジケーターがあり、それに数多くのトレーダーが情報を発信しているので「迷い」が生じてしまうのも無理はありません。
中には「○○が使ってるインジケーターを買えば絶対勝てる!」とか「○○のインジケーターで勝率98%」など謳っている情報もありますが、全てがその言葉通りとはいかないでしょう。
なぜなら、その情報が“本物”であれば既にトレード手法が統一されているからです。
しかし、今なお新しいトレード手法が出ていること、それに一人一人が違うトレード手法を使っていることを考えると大々的に勝率などを謳っている情報は必ずしも正しいとは言えないことが分かるでしょう。
では、どうやって手法を考えればいいのでしょうか?
その“答え”となる内容を今回はお伝えしていきたいと思います。
FX初心者や勝てないトレーダーはぜひ最後まで読み進めて独自のトレード手法を作り上げて下さいね!
FXのトレード手法を正しく理解すべき
今では多くのトレード手法が存在していますが、その中でも大事なことは順張りと逆張りの2つです。
これはトレンドでもレンジでも変わらないので、まずはここを抑えるようにして下さい。
FXは自分に合った手法を選べる
インジケーターには順張りのトレンド系と逆張りのオシレーター系があります。
トレンド系の代表格が移動平均線でオシレーター系ならRSIです。
ただ、それ以外にも数多くのインジケーターがあるので自分の使いやすさや見やすさを基準にしてどれを使うのかを判断していただければと思います。
しかし、中には購入したインジケーターを頼りにトレードしている人がいますが、そのインジケーターの特徴や本質を知らなければ損失を増やすことになりかねません。
ですので、杓子定規にその売買シグナルを守り続けるのではなく、柔軟に対応するようにして下さい。
結局は順張りと逆張りのどちらか
不安になってトレード手法を頻繁に変えるのはあまりおすすめできません。
確かに過去の私も同じようにトレード手法やインジケーターを変えていた時期はありますが、それでも振り返ると「時間とお金を失った」と思います。
この時の心理状況としても、負けが続いて自信を失っているからこそ甘い謳い文句(勝率98%など)が目に入ってしまうかもしれません。
ですが、FXは究極的には上がるか下がるか、このどちらかです。
つまり、決済タイミングを考慮しなければ「現状より上がるか下がるか」これを見るだけで利益が増えてく原理になるのです。
しかし、それを時間軸やトレード手法(スキャル、デイトレ、スイング)などで区切るから分かりにくくなり、そして数多くのインジケーターが更に迷わせる原因になっています。
けれどもFXは「上がるか下がるか」というもっとシンプルなことを予測するものであることを忘れないでください。
自分に向いているかどうかが大事
順張りと逆張りのどちらが自分向きかを考えればFXの迷路から抜け出せる可能性があります。
いや、それだけでなく「どういった局面が得意か?」を探し出すことで勝ちが増えてくるでしょう。
なぜなら、その“得意な局面”だけでエントリーすれば勝つ確率が高まるからです。
ここが大事になりますが、自分が得意とする手法や局面を把握することで一時的に負けが込んでもすぐに立て直せるようになるのです。
しかし、それが無い状態でトレードしてしまうと迷いも生じるしストレスも掛かってきます。
ですので、まずは「得意な手法」を一つだけでいいので確立するようにして下さい。
順張りと逆張りの特徴
では、実際に上手くいっている人の事例から向き不向きを見てみましょう。
あなたの得意不得意が分かればそこからトレード手法を導き出すこともできると思いますからね。
順張りの特徴と向いている人
1回で大きく取る順張りではとにかく含み益を伸ばすメンタルが必要です。
このことからも、数日ぐらいは放置しておきたい人に向いていて、毎日しっかりとチャートを見ないと気が済まないタイプとは真逆になっていると言えるかもしれません。
順張りの特徴としても、小さな損切りを行いつつチャンスを待ち続け、トレンド発生した時に大きく稼いでトータルプラスに持ち直すことが前提となっています。
ですので、損切りを繰り返しながらじっと含み益が増えるのを待つことが出来る人が向いていると言えるでしょう。
逆張りの特徴と向いている人
戻りを狙う逆張りはすぐにトレードを終わらせたい人に向いています。
ただ、負ける時の損失が大きくなりやすいデメリットがあるので、きっちりと損切りできることが絶対条件です。
自分の腕を活かして早く儲けたい場合には、短時間でストレスなく回転率が高い逆張りのほうが適しています。
もっとも、エントリーポイントが多い分だけすぐに損失が積み上がるリスクも内包しているから注意が必要です。
しかし、逆張りは順張りと比べて勝率が高く、使いこなせばFXの醍醐味を味わえるので人気がありますね。
上手くなる人はFXの勉強方法が違う
自分の適性を知ったら次にFXの手法を勉強する時間についてです。
正直、FXは知識が必要だし簡単に稼げるわけではありません。
目の前の勝ち負けだけをみれば「稼げる」と言えるかもしれませんが、それが長期的な視点から見ればその限りでは無いでしょう。
しかし、知識や経験が身に着けば長期的に稼げるのも事実です。
ですので、ここで勉強方法についての理解を深めて下さい。
勉強しても勝てない人の特徴
頑張っているが報われない場合はだいたい情報を処理しきれていない場合が多いです。
それによって“自分の軸”がブレてしまい、色々なトレード手法に目がいってしまう…
それでいて負けが続き、また違う手法を試す、このような負のスパイラルに突入していくのです。
しかし、それでは結果的にどれもが“中途半端”になってしまうので、まずは一つの手法を確立すべきだと言えます。
また、一般的な知識をただ覚えるだけでなく、「いかにして実践で使うことができるか」という視点で知識を吸収するようにして下さい。
「分かる」と「できる」は大きく違いますので。
成長スピードが早い人の特徴
FXのトレード手法を1つに定めた上での徹底的な研究が上達のコツです。
最初に一通りの手法を流すことを否定しませんが、早めに絞らなければなりません。
ですので、自分の手法が無い人はまず順張りと逆張りのどちらかに決めることから始めて下さい。
たとえば、移動平均線のクロスと決めたらそれをとことん極めてエントリーするタイミング、チャートの形などを追いかけていく流れです。
繰り返し練習をすることで、「あ、これなら勝てそう」という感覚が養われてくるので、あとはデモや実践で経験値を高めて下さい。
FXはシンプルに考えるべき
FXは複雑なように見えるのですが結局はその複雑性をいかにシンプルに捉えることができるか、ここが勝てるか勝てないかの境目になると思います。
ですが、「シンプル=簡単」ではないので間違えないように注意して下さい。
難しいルールでなくても勝てる
月間で常勝しているプロ並みの個人トレーダーは意外にもシンプルな手法で行っています。
中にはインジケーターを全く表示しない人もいるくらいです。
でも、それでも安定的に利益を出せるのはシンプルに捉えることが出来ているからだと思うし、だからこそ「複雑で高度な理論を使っている手法だからFXで勝てる」という考え方はただの幻想にすぎないと言えるのです。
ですが、だからと言ってシンプルな手法はそのまま真似できるように見えて真似するのが難しくなります。
ここは個別コンサルとかでもお話ししている部分ですが、結果を出しているトレーダーとそうでない人はそもそもチャートの見方などが違うからです。
それに、メンタルや分析もすべてが違うので“同じ結果”にはならないのが当然だと言えます。
ですので、「他人」を見るのではなくて「自分」を客観的に見るようにして手法を確立するようにして下さい。
自分の得意なことを反復練習
常勝トレーダーの成績は今使っている手法を長く使い込んだ末の結果です。
ですので、彼らは自分が勝ちやすいチャートの形になるまで待って、高精度のエントリーを行い、エグジットまでしっかりと行うことを自然に行っています。
あとはFXのチャートを見た瞬間、「ああ、この形か」と分かるぐらいの感覚になるまでチャートを見ることと手法を使いこなせる局面を見分けられる相場観を身に着けるようにしてきましょう。
そこを理解していれば他のトレード手法を気にすることもなく、1つのことをひたすらに反復練習して自分だけの答えを見つけ出すことが出来るようになってきます。
勝ち組に回る為にはこのプロセスが必要となるのでぜひ意識するようにして下さいね。
FXのトレード手法はシンプルに考えるべき!まとめ
FXは情報量が多いので複雑に見えます。
しかし、だからといってトレード手法も複雑にする必要は無く、その複雑性をいかにしてシンプルにして落とし込むかがトレードの勝敗を分けることになるのです。
例えば、セーターや服と同じで、網を編んでセーターを作っている過程は複雑だけどそれが完成すると形になってその複雑性がシンプル(材料が服になる)に変わります。
これと同じでミクロレベルでFXを見ると複雑に見えますが、マクロレベルでFXを見ればシンプルです。
ですので、トレード手法も複雑にする必要は無く、複雑だからといって勝てるとは限らないのです。
むしろ最終的には「いかにシンプルにできるか?」になるかと個人的には思います。
ここ、案外他のトレーダーは話していない本質的な部分になるので、トレードで利益を上げる為にも意識してくださいね。
そこを腑に落とすことが出来なければ同じことを繰り返してしまうので…。