FX初心者で多い悩みが「チャートの読み方が分からない…」ということです。
しかし、チャートを読むことが出来なければ、それはもはや投資ではなく“ギャンブル”と同じになってしまいます。
それでは運任せのトレードでしかないので資産が無くなるのも時間の問題といえるでしょう。
そこで今回は『FXチャートの読み方を徹底解説!』をまとめました。
FX初心者やチャートの読み方が分からない人はぜひ最後まで読み進めて理解を深めて下さい。
FXでチャートを読む基本
各FX会社が提供しているチャートには共通の要素があります。
そしてチャートの意味を理解することで次の動きを予測することが出来るので理解を深めていきましょう!
FXのチャートとは?
FXチャートは過去の為替レートの動きで、縦軸に「価格」、横軸に「時間」としたグラフです。
このチャートはテクニカル分析の主役になっており、未来の値動きを読み取るための重要な手掛かりと言えます。
一見すると法則性がないチャートですが、実際には投資家たちの「買い」と「売り」がぶつかり合って、一定のパターンを描いているのです。
したがって、チャートを見れば彼らの様々な狙いを見出せます。
基本のローソク足
まるでローソクのような形状をしているローソク足は、江戸時代に日本で考えられたチャートです。
ローソク足に含まれている情報量はとても多く、一定の時間で区切った為替相場の4つとして、始値、終値、高値、安値を同時に示しています。
初心者に向いていて大半の国内FX会社のチャートで最初に表示しています。
最終的に他のチャートを使う場合でも、覚えておいて損はありません。
慣れると快適なライン
ラインチャートは終値だけで結んだ折れ線グラフです。
表示される情報量が少ない反面、最も重要な終値に注目できるため、「分析しやすい」と評価している投資家もいます。
特に、「現在が上昇トレンドか?それとも下降トレンドか?」を一目で判断しやすくなっているのが特徴です。
「ローソク足では読みづらい」という場面では、このラインチャートに切り替えてみるのも良いでしょう。
海外で一般的なバーチャート
パッと見ただけでは「何だ、これ?」となりやすいのが、棒によるバーチャートです。
海外でよく使われているチャートで内容はローソク足とほぼ同じになっています。
一定の時間における始値と終値、高値と安値をバーにしたもので、ローソク足の中を塗らないバージョンに近いです。
知っておきたいチャートの読み方
ローソク足をマスターすればFXのチャートを理解しやすくなります。
チャートを理解することが利益にも繋がるのでここでしっかりと学んでください。
チャートの縦と横に注目
FXのローソク足は、1分足(いっぷんあし)から始まり、1時間足、日足(ひあし)と、時間軸が長くなっていきます。
たとえば、1分足なら「1分間の値動き」をまとめていて「1本=1分」を示しているのです。
そして縦軸が「価格」、横軸が「時間」のため、左から右にローソク足が増えていく図式になっています。
最初に日足や週足で全体の流れをチェックした後に、1時間足などの短期足に移っていくのが、為替相場を読むためのコツです。
ローソク足には情報が多い
チャート上で1本のローソクを見たら、始値と終値の間の太い部分である「実体」、それから実体の上と下にある細い線の「ヒゲ」を確認しましょう。
ローソク足の形状は、その一定時間で「強気か?弱気か?」を示しています。
始値と比べて終値が高く終わったローソク足は、赤色の「陽線」です。
逆に、始値よりも低く終わったら青色の「陰線」となります。
陽線が続いたら上昇トレンド、陰線が続いたら下降トレンド、陽線と陰線が交互ならレンジ相場です。
FXのチャートに現れる鉄板パターン
7つのパターンを覚えれば、初心者でもFXを予測しやすくなります。
以下のパターンを覚えておきましょう!
パターン①:ヘッド&ショルダー
ヘッド&ショルダーはトレンド反転の代表格で、3段の波動または三尊とよばれています。
ネックラインを突破するための攻防で、エントリーを狙いましょう。
人間の肩と頭に見えるので分かりやすいものの、出現頻度は低く、ダマシになりやすいのが特徴です。
高値圏内で出現するのでヘッド&ショルダーが出たら注意してください。
パターン②:ダブルトップ&ダブルボトム
ダブルトップはMの形を描くトレンド反転のパターンです。
前回の高値を突破できず、再トライでも力尽きた結果となります。
上昇トレンドならダブルトップ、下降トレンドであればダブルボトムです。
エントリーは直近の高値もしくは安値のネックラインを超えたポイントをオススメします。
パターン③:スパイク
ローソク足の長いヒゲがスパイクです。
上昇トレンドではスパイクハイ、下降トレンドについてはスパイクロ―と呼ばれています。
こちらも反転のサインで強い力で押し戻された証拠です。
ただし、スパイクの後に再びそちらの方向に抜けていくパターンもあるので、スパイクが出たからと言ってショートエントリーするのは時期尚早といえます。
パターン④:ソーサー
楕円形となるソーサーも、トレンド反転の目安となります。
レンジ相場と勘違いしやすく、「後から見たら緩やかなカーブによるお皿の形だった」となるのが一般的です。
プロ向けのチャートパターンで初心者にはオススメできません。
パターン⑤:ライントップ&ラインボトム
ラインは台形のような反転するパターンです。
上昇トレンドはライントップ、下降トレンドならラインボトムと呼称されます。
「現在のトレンドがレンジ相場で揉み合ったら、トレンド反転の可能性がある」と覚えておきましょう。
レンジのサポートラインを突破したら、エントリーを考えるのが基本です。
パターン➅:トライアングル
全体的に三角形を作っていくのがトライアングルです。
上昇トレンドは上昇トライアングル、下降トレンドの時には下降トライアングルと区別しています。
水平線とトレンドラインの2つに衝突し続け、どんどん範囲が狭くなっていき、やがてどちらかに抜けていく流れです。
エントリーは抵抗線の抜けとなるものの、ダマシが多く注意しなければなりません。
パターン⑦:ペナント・フラッグ
ペナントは三角形の旗を作り、一時的にトレンド方向の逆を突いてきます。
いっぽう、四角形の旗になるのがフラッグで、やはりトレンドに逆行するのです。
現在のトレンドが継続する形ですが、「どちらに動くのか?」は分からず、ペナント・フラッグのどちらでも損切りの設定が必須といえます。
※ペナントやフラッグはトライアングルより短時間で形成されやすいです。
FXチャートの読み方を徹底解説!まとめ
FXで利益を出す上で「チャートの読み方」は重要な存在となります。
しかし、その重要性を頭で理解していても実際の相場で出来なければ意味がありません。
それに、教科書通りの相場ではないこともFXの難しさに繋がってきますが、それでも似たような相場が出現するのも事実です。
ですので、チャートの読み方を理解して、そのチャートが出現した時にしっかりと利益を得られるようにしておきましょう。
全てを覚える必要は無いかもしれませんが、「得意なパターン」を持つことはそれだけ勝ちに繋がる可能性も高くなるので、出来る限りパターンを覚えておくことをオススメします。
利益を出す為にも一つ一つチャートを見ながらパターンを覚えていきましょう!