初心者がFXで優位性を築いていくためには、チャートに表示するインジケーターがポイントになってきます。
しかし、だからといってインジケーターだけで勝てるほどFXは甘い世界ではありません。
「え、インジケーターがポイントじゃないの??」
もしかしたらそう思われるかもしれませんね。
確かに勝つ上でインジケーターはポイントではありますが、しかし、これは「インジケーターが全て」と言っているわけでは無いので誤解しないでください。
その前提を踏まえた上で、今回は『FXのインジケーターは何が最強なの?オススメはどれ?』についてまとめてみました!
FXとインジケーターについての役割が分かるかと思いますので、FX初心者や勝てないトレーダーの方はぜひ参考にしてみてください。
FXのインジケーターはどれが最強!?
FXはインジケーターを上手に使うことで未来の値動きを予測できます。
ですが、インジケーター頼みのトレードは危険も伴うので注意して下さい。
インジケーターの主な役割
インジケーターは売買における適切なタイミングを知るための指標です。
その形成される指標自体も、過去の為替レートを数学的な手法などで加工した結果をまとめて表示しています。
つまり、「過去を基準にしている」ということ。
しかし、FXは「未来を予測するもの」であるため、過去は参考になりますが、それだけでは未来に何が起きるか分かりません。
ただ、そうはいってもチャートにインジケーターを表示させることで、目安となる基準を作ることや視覚的に判断し易くなったりするので追加することをオススメします。
FXでインジケーターが必要な理由
ローソク足だけの取引よりもインジケーターを表示させて分析する方が、全体の勝率や1回のトレードパフォーマンスが高くなる可能性があります。
なぜなら、高値と安値を一定間隔で示したローソク足も役立ちますが、それだけではトレンドの強弱や売買の過熱が分かりにくいからです。
また、有名なインジケーターは多くの投資家が注目しているので、トレンドの切り替わりの目安になりやすいことも見逃せません。
為替相場は売買の力関係で動いているため、大勢が気にしている節目を押さえておくべき為にもインジケーターは必要だと言えるでしょう。
しかし、インジケーターが全てでは無いのでそこは誤解しないように気を付けてください。
インジケーターはあくまでも“補助的役割”に過ぎません。
FXのインジケーターの種類
インジケーターを使いこなす為にはその特徴について理解しなければなりません。
実際、インジケーターにも種類があり、それぞれ違った特徴を持っています。
そこで、これらの理解を深める為にもここからさらに深堀していくので、しっかりと理解を深めて下さいね。
トレンド系:順張り
インジケーターでも「トレンド系」と「オシレーター系」があります。
トレンド系は順張りに向いており、オシレーターは逆張りに向いています。
その中で、トレンド系で代表的なものは移動平均線や一目均衡表があり、それらを使用することによってチャート上でトレンドを確認するのが便利になるのです。
中長期のトレンドが分かるため、初心者のみならず、忙しいサラリーマンにも大人気となっています。
オシレーター系:逆張り
相場の過熱感(行き過ぎ感)を把握するのに便利なのがオシレーター系になります。
それによって売られ過ぎ・買われ過ぎを確認することが出来るので逆張りに向いているとされているのです。
代表的なのは、RSI、MACD、ストキャスティクスがオシレーター系で、同じ高値と安値を往復しているレンジ相場での相性がいいので人気となります。
逆に、上下のどちらかへの一方通行のトレンド相場では、あまり有効に機能しません。
ですので、トレンド系と組み合わせて使うことで、インジケーターとしての弱点をフォローできるのです。
但し、オシレーター系もトレンド系も売買のシグナルで騙しが出やすく、しっかりと見極めていかなければ損失がかさむことになるので気を付けてください。
結局どれが最強??代表的なインジケーター
それではFXのテクニカル分析で人気を集めているインジケーターを紹介したいと思います。
しかし、人気だからといって勝てるとは限らないのでその点は誤解しないようにして下さいね。
トレンド系:移動平均線
移動平均線は、一定の期間で区切った価格の平均値をつなげたテクニカル指標です。
売買の重要なポイントにもなるため、メインで使わない場合にも押さえておきましょう。
短期線が長期線を上抜くゴールデンクロスで買い、逆ではデッドクロスとして売りシグナルです。
トレンド系:一目均衡表
日本人が考えた一目均衡表は転換線などの多くのラインで構成されています。
転換線に対する基準線のクロス、および囲まれたエリアによって売買のタイミングを視覚的に捉えられるのが特徴です。
先行スパンAなどの特定のラインで囲まれた部分を『雲』と呼んでおり、雲が厚ければ抜きにくく、薄ければ抜きやすいと見なします。
オシレーター系:MACD
短期と中期の指数平滑移動平均線(EMA)を利用したインジケーターが、MACDです。
2本のEMAがローソク足のエリアとは別に表示され、0ラインより上でデッドクロスしたら売り、反対なら買いシグナルが発生します。
大きなトレンドの転換点をチェックする際にもこのMACDが役立ちます。
オシレーター系:RSI
RSIは買われすぎ・売られすぎをチェックするためのテクニカル指標です。
20~30%を売られすぎのゾーン、70~80%を買われすぎのゾーンと定義しています。
いずれかのゾーンに入った時に、短期トレンドの反転を期待して逆張りするのが、基本的な使用方法です。
オシレーター系:DMI
方向性指数のDMIはトレンドの強さを示しています。
上昇の+DIと下降の-DIの2本で、売買の判断を行います。
狭いレンジ相場の揉み合いに弱く、その状況では騙しの売買シグナルがよく出るので注意しましょう。
DMIとADXを併用する方法も人気がありますよ!
FXのインジケーターに関する注意点
便利なインジケーターですが、以下の3点に気をつける必要があります。
使うと便利ですが、その反面、武器にもなり凶器にもなるので注意が必要です。
注意①:1つのインジケーターでは騙しもある
万能のインジケーターはないので騙しに注意しましょう。
1つのインジケーターに頼るのではなく、前述したトレンド系とオシレーター系を組み合わせて、長所と短所を上手く補完するように使用するのがおすすめです。
トレンド系で力強さと方向をチェックしながらも、オシレーター系によって売買のタイミングをうかがうとFXの取引が上手くいくでしょう。
注意②:インジケーターを増やしすぎない
多すぎるインジケーターは逆にFXでどうすればいいのか混乱する原因になります。
ですので、自分にとって相性が良く使いやすいものに絞ってそのインジケーターの長所と短所を良く理解することが重要です。
仮に複数を使うケースでも2~3つのインジケーターを表示して、それぞれをきちんと使い分ける程度となります。
注意③:ファンダメンタルズ分析も行う
各国の経済指標と要人発言、特に金融政策についてアンテナを張りましょう。
経済的な要因を重視するファンダメンタルズ分析は、長くFXをやっていく上で欠かせないことです。
テクニカル分析を吹き飛ばす乱高下もあるので、事前に荒れそうかどうかを察知する嗅覚も鍛えておかなければなりません。
FXの最強インジケーターまとめ
チャートに表示させることによって見え方も変わるので、インジケーターは人気を集めています。
仲にはインジケーターを研究して、自分独自のインジケーターを開発している人もいるくらいです。
それくらいFXにとって切っても切り離せないのがインジケーターの存在になりますが、だからといって100%勝てるインジケーターはありません。
中には勝率や利益率を誇大表現して高額に売る人もいますが、騙されないように気を付けてくださいね。
色々な意味でインジケーターは騙しが多いですから!