FXを始める際によく議論としてあがるのが「FXはギャンブルかどうか」ということです。
人によっては「FXはギャンブルだからやめろ!」という人もいますが、その一方で「FXはギャンブルではない」と言い切る人もいます。
そこで今回は『FXはギャンブルと同じなのか?!』をまとめました。
これからFXを始める人やこの議論について疑問に思っている人はぜひ最後まで読み進めて下さい。
FXはギャンブルと同じ?~ネット回答~
FXを含めた投資をギャンブルと考えている人は一定数います。
では、ネットではどういった意見が多いのでしょうか?
FXはギャンブルと同じ
FXとギャンブルを同じと考える人の意見は下記が多いです。
- FXは大儲けや大損があるからギャンブル
- FXは運任せで勝ち負けを予測できない
- FXとギャンブルの両方で「胴元」がいるから
上記の理由で、「FXはギャンブルと同じ」と断言する方が多くみられます。
日本では投資運用のイメージが悪く、比較的新しいFXは特に槍玉に挙げられる傾向です。
実際に「FXで大損をした」という書き込みも多く、FXをギャンブルと決めつける勢力の声が大きくなっています。
FXはギャンブルではなく投資
FXとギャンブルを同じではなく「投資」と考える人の意見は下記が多いです。
- リスク管理で少しずつ利益を積み上げられる
- FXは丁半のギャンブルとは違って分析可能
- ギャンブルよりも手数料が安くて還元率が高い
上記の理由で、「FXはれっきとした投資である」と主張する方がいます。
基本的にFXでお金を増やしている人が言っているものの、黙って稼いでいるパターンも多く、ネット上の意見としてはあまり目立ちません。
結果的に、ネットの掲示板などでは投資派とギャンブル派のコメントが混在しているのです。
FX会社は顧客の注文の取次ぎ
結論から言うとFXはギャンブルではありません。
FX会社が胴元でも無いので、ギャンブルとは言い難いのです。
ただ、人によっては投資ではなくギャンブルと同じように扱っているのでそういった印象が強いのです。
FX会社は賭けの胴元ではない
ギャンブルかそうでないかは下記に注目していることが多いです。
- 損益の大きさ
- 勝敗に運任せの要素があるのか?
- 胴元が徴収する手数料の金額
しかし、そもそもFX会社は多くの金融機関や大口の投資家が参加しているインターバンク市場に注文を通せる存在に過ぎず、別にマーケットを運営しているわけではありません。
顧客の注文を取次ぐ際に受け取る、買値と売値の差額であるスプレッドがFX会社の主な収入になっています。
しかし、それは正当な売買手数料であって、ギャンブルの胴元が参加者から徴収している分とは全く違います。
FXで大儲けや大損があっても、勝敗に運が関係していても、それらはギャンブルである証明にならないのです。
国内FX会社は金融庁の管理下
ギャンブルの胴元はその場のルールを全て決め、参加料の金額、勝ち負けによるチップの配分まで支配しています。
ところが、国内FX会社は金融庁に管理されていて法律と制度に則ったサービスです。
つまり、国内FX会社が勝手に判断することは許されておらず、法律や制度を無視して「自分たちに有利なルールを追加しよう」と動くことができません。
正当な競争の下でサービスを追求しているからこそ、ギャンブルの場とは違い、安心して参加できます。
海外のFX会社については日本の法律や制度とは違うので話が別です。
ギャンブルと投資は公平さが違う
FXをギャンブルと決めつける前に、以下の2つの違いを知っておきましょう。
ギャンブルは胴元が全てを決める
一般的なギャンブルは主催している胴元が全てのルールを定めています。
勝ち負けの基準と還元率も法律の範囲内であれば胴元の自由で、「○が勝った場合は掛け金の2.5倍、×なら1.3倍の戻し」といった具合に決めているのです。
参加する費用、報酬とあらゆる項目で胴元と委託された運営者の裁量に左右されます。
パソコンまたはスマホで遊べるコンピューターゲームに近く、それぞれが全く違う世界観を有しているのが特徴です。
投資は商品を安く買って高く売る
金融商品の価値は市場に参加している投資家たちの需要と供給で決まります。
胴元のように見える金融機関に値段を決める権限はなく、その時の価格を示して、口座を所有している投資家の売買を仲介しているのです。
買う人が多ければ値段が上がり、逆に売る人が多ければ値段が下がります。
反対の注文を出している投資家がいなければ、注文が成立しない場合もあり得ます。
FXについても同様で、投資家の視点では近い未来の需要を見込んで通貨を買う、あるいは先に売っておく流れです。
金融機関を通して注文するだけで、そこに胴元のような役割はありません。
FXは需要と供給を先読みして動く
通貨の仕入れと販売をするFXでは、市場の需要と供給を見極めていくことも必要です。
ファンダメンタルズで方向性を探る
たとえば、アメリカの経済が好調ならば、そこで使われている米ドルが買われる可能性が高いです。
ロングのポジションを持っておくことで、値上がりした時に売り抜けられます。
FXはビジネスの側面を持つ投資であってギャンブルではありません。
金融システムの1つを成しているFXは他の金融商品である株式、債券における安定にも貢献しています。
そもそも、外国為替証拠金取引が個人に解禁された時期こそ最近ですが、金融機関の資産運用で古くから行われているのです。
短期的にはテクニカル分析
FXとギャンブルは根底から違うものです。
大儲けや大損といった観点から早合点をせず、投資に相応しい姿勢で臨みましょう。
チャートのパターンで予測するテクニカル分析が有効です。
仕組みと制度によって「FXは投資である」と証明されているのだから、どうせなら利益につながる知識やノウハウの蓄積について考えましょう。
勉強を続ければFXで勝つための根拠が見えてきます。
ただ、感覚や勘でトレードする人が多いので「FXはギャンブルと同じ」と考える人が多いのです。
ギャンブルにするのも投資にするのもトレーダー一人一人の考え方や行動によって変わってきます。
目的を間違えないように気を付けて下さいね。
分からなければエントリーしない
ここが重要になりますが、FXはトレードすれば勝てるわけではありません。
チャートを見ているとどうしてもエントリーしたくなりますが、「分からなければエントリーしない」ということを忘れないでください。
どちらの方向へと進むことが分からない状態でエントリーするのであれば、それはもはやギャンブルです。
確信が持てたとしても違う方向へと動くFXにおいて、確信がなければ勝てるわけがありません。
ですので、エントリーする際は必ず戦略を立てることを忘れずに、「分からなければエントリーしない」ということに気を付けて下さいね。
FXはギャンブルと同じなのか?!まとめ
このようにFXは投資でありギャンブルではありません。
しかし、FXをギャンブルと同じようにしてしまうトレーダーが多いからこそ、「FX=ギャンブル」という印象が付いているのです。
特にFX初心者の方は感覚とか勘でトレードして大損することが多いので、そうした人達が「ギャンブル」と間違った認識を与えていることも少なくありません。
ですので、FXを行う人は「FX=投資」という認識を持ち、決してギャンブルトレードをしないように注意するようにして下さい。