収益を増やそうと思ってFXを始める人はたくさんいます。
しかし、もしかすると周りからは「FXってギャンブルだからやめた方がいい!」と批判される場合もあるでしょう。
私も同じ経験をしたから痛いほどわかるのですが、ではここで「FXはギャンブルなのか?」という疑問を抱く人もいるかもしれません。
こちらは考え方にもよって変わってきますが、今回は『FXは結局ギャンブルなのか?』という内容をまとめました!
トレード講師を務めた経験もある筆者がどのように考えるのかぜひ参考にしてみて下さい。
FXのギャンブル性を考えてみよう
まず大前提に「投資」と「ギャンブル」は違います。
FXのカテゴリーとしては「投資」に属しており、それ自体が本当にギャンブルだとするのであれば「ギャンブル」というカテゴリーに属しているでしょう。
しかし、資産運用であるFXをギャンブルにしてしまう人は多いです。
こうした背景があるからこそいつの時代も投資とギャンブルが同一のものとして認識されがちになってしまいます。
けれども大前提としてFXはギャンブルではなく投資になるのでここを注意して下さい。
投資をせずに決めつける人が多い
「FXは競馬やパチンコと同じ」
「大損して借金したという話があるからFXはギャンブル」
ネットを見渡せば上記のような発言や情報が溢れています。
それを鵜呑みにしてしまうのでこれからFXを始めようと考えている人が「FXはギャンブルなのか…」と思ってしまうのです。
しかし、これらの否定的な意見の大半はFXをやったこともない人か、負けて逃げた人が占めています。
思想は人の自由ですが、そもそも勝ち方を知らない人の意見を聞いても前進することはありません。
ですので、それら否定的な意見だけを見て「FX=ギャンブル」と決めつけるのは良くないでしょう。
けれども実際に私も過去に数百万円もの損失を出したから分かるのですが、自らの意志でギャンブルにも資産運用にも出来るのがFXになるので、そういった選択肢の自由がギャンブル性を高めてしまうのかもしれません。
FXとギャンブルの違いとは?
一般的なギャンブルは競馬やパチンコ、宝くじです。
それらには必ず運の要素が入っていて、統計学などを駆使しても合計で増やすことは難しくなっています。
それに対してFXは世界中の投資家あるいは金融機関の為替取引によって動いています。
1レースの着順や還元される穴に入るのかではなく、為替相場という公平な場の商取引です。
誰が動かしているのかで考えた場合、FXはギャンブルとは明らかに違います。
FXは全て自分の判断で決められる
勝敗がランダムで決まるのがギャンブルになりますが、自分で決めるのがFXです。
ですので、自分の意思決定でエントリーから決済までを完結させることが出来る特徴がFXにはあります。
但し、その自由度が故にギャンブル性を高めてしまうことにもなるので注意が必要です。
市場の人々の売買で動くのが相場
為替市場は人と人との売買によって動いています。
そのため、機械の設定や馬や騎手の調子といった運任せの部分がなく、外貨の需要と供給によって一定の法則が出ているのです。
ほとんど運によって決まるのであれば、お金を消費しての娯楽と考えるべきでしょう。
けれども、FXにはチャートという客観的なデータがあって、その裏には必ず投資家の心理が隠されているのが特徴です。
一見するとめちゃくちゃな動きでもそこには分析する余地があります。
勉強することで利益を増やせる
機械などがランダムに決める要素がなければそこには法則性が生まれます。
むろん、絶対にその通りに動くとは限りませんが、高い確率でそれに従うと判断できるぐらいの精度を確保できます。
FXの為替レートは市場の売買の結果です。
ゆえに、その動きの法則を理解することで利益を確定する可能性を高められます。
そもそも、本当に誰がやっても勝てないのであれば、とっくに個人のFXは廃れているか、公平性がないとして規制の対象です。
それだけでなく、人と人とが売買を繰り返しているからこそテクニカル分析やファンダメンタルズ分析が使えることを忘れてはなりません。
しかし、基本的にはランダムウォークであることも忘れないでください。
FXは余剰資金で行うのがポイント
手持ちの資金を全てFXに投入しないことでFXを無理なく上達できます。
なぜなら、目の前で動く資産の増減に神経がすり減り、冷静に判断できない事態を防げるからです。
大損をした時、すでに全ての資産を使っていたら不足している証拠金の入金ができずにFXを続けるどころではなくなる恐れもあります。
失っても問題のない余剰資金でFXを行い、生活に支障をきたさずに投資を続行しましょう。
なぜ世間でFXが悪いイメージなのか?
為替レートの上下を当てるイメージから、FXをギャンブルと考える人もいます。
それだけでなく、大損している人が多いのでギャンブルのイメージが付きまとっているのです。
では、どういった人がFXをギャンブルにしてしまうのでしょうか?
動きが読めないからギャンブル派が多い
ギャンブル派の半分は食わず嫌いで決めつけています。
そして、残り半分は実際にやってみたけれど勝ち筋を見つけられずにギャンブルと断言している状況です。
「為替相場は分からない」
「チャートに法則性があるとは思えない」
この2点がFXの反対派の根拠になっています。
よくある反論が、「株式投資は企業分析で勝てる」ということです。
しかし、それは為替相場を理解していないだけに過ぎません。
FXも同じようにして過去の分析から未来を推測することは出来るのです。
ギャンブルしやすい人は要注意
FXのリスクとしてトレードそのものが目的になってしまう状態があります。
ギャンブル的に考えてしまったら、チャート分析をせずにとにかく賭けて勝ちたいと願ってしまうのです。
負けた時や他の要因でメンタルが揺れている時には、為替相場でギャンブル取引になりがちです。
堅実だが地味な取引を積み重ねて、損切りでも冷静に対処することでFXを投資にしましょう。
プロはFXをギャンブルと考えていない
FXで利益を積み重ねている人はギャンブルとの区別がついています。
感情的になる局面でもそこから自分を取り戻して限りなくギャンブル性になる局面を抑えているのです。
けれどもこうしたコントロールが出来なければいくらFXが資産運用だといってもギャンブルになってしまうので注意して下さい。
勝っている人は常に全体で考えている
個人でFXを肯定している人は常に勉強しています。
投資の目線で正しく考えているので、世界の投資家や経済状況を踏まえた上で売買しているのです。
テクニカル分析などの学習で開眼した投資家は、「店が必ず儲かるパチンコなどとは違う」と口を揃えて言います。
ギャンブルは胴元が必ず儲かる仕組みですが、FXは自分の力で損小利大を実現できる場です。
ここが最大の魅力でありますが、最大の壁とも言えます。
個人のお小遣い稼ぎなら実現性が高い
FXはパソコンやスマホを用意してオンライン取引をするだけです。
そのため、在宅の主婦にも簡単に行えるので上手くいけばパートや日雇いをせずに家計を助けられます。
サラリーマンの副業としても人気が高く、余剰資金であれば比較的安全に進めることが可能です。
ギャンブル派が負けを嫌がるのに対して、成功者は感情をコントロールしつつ負けながら勝つセオリーを守っているので、FXで資産を増やしたい方は必ず意識するようにして下さい。
FXの借金は高リスクの取引が大部分
国内のFX会社には強制のロスカットという安全装置が備わっています。
口座の残高では支払いきれない損失を防ぐために、証拠金維持率という資金とポジションの割合を監視しているのです。
システムが強制的にポジションや注文を解決するので、不足による借金になりにくい環境といえます。
急激に為替レートが変化した場合には、強制ロスカットが間に合わない可能性もあるので予め決済注文を出しておくといった対策をしておきましょう。
私もロスカットを2.3回経験しましたが本当に地獄なので…
FXは結局ギャンブルなのか? まとめ
FXはギャンブルではなく投資であることが分かります。
しかし、分析無しのトレードや感情でのエントリー、感覚でのエントリーがあるからそういった要因がギャンブル性を高くしてしまっているのです。
本来はギャンブルではありませんが、人によってギャンブル性を高めてしまうからこそ「FX=ギャンブル」という印象がまだまだ強いです。
けれども、実際にFXで生計を立てている人もいればプロトレーダーも存在しているので、勝機はあります。
どのような結果を望むのかはすべて自分自身の行動によって変わってくるので、FXをギャンブルにしないように気を付けて下さいね。
冷静な判断が出来なくなったらそれはもうギャンブルですからね。
気を付けて下さい。