FXで稼ぐ為にも抑えなければいけないのが「指標」の存在です。
なぜなら、相場が動く要因としては「ファンダメンタルズ」と「テクニカル」がありますが、指標は前者に大きく該当するからです。
国や経済状況によって通貨の強弱が生まれますが、これを無視してトレードしてもリスクを被るだけになります。
特に重要指標の際は一瞬にして100pips以上も変動することもあり、そういった予測困難な状況でエントリーしてもそれはもはや投資ではなくギャンブルでしかありません。
しかし、FX初心者からすると「じゃあどの指標を意識すればいいの?」と疑問に思うでしょう。
そこで今回は『FX初心者が覚えるべき経済指標』をまとめました!
この機会に重要な指標を学び、より賢いトレードを実現していく為にも最後まで読み進めて下さい。
なぜFXでは経済指標が重要なのか?
FXには多くの経済指標があり、それぞれに為替相場に影響を与えています。
しかし、その存在を理解していなければ思わぬ損失を被ることになってしまいます。
ですので、経済指標の重要性をしっかりと理解してください。
テクニカル分析だけでは勝てない
チャートのテクニカル分析だけでは勝率や利益が安定しません。
なぜなら、世界の経済の情勢が入っておらず大きな変化についていけないからです。
経済指標はテクニカル分析と並ぶほど重要な項目であることを理解しておきましょう。
早めに経済指標に慣れよう
初心者の中には「FXの経済指標は難しそう」と敬遠する方もいます。
しかし、だからといって経済指標を無視するのであればそれは感覚的なトレードや流れに翻弄され、負けを重ねてしまうことになります。
ですので、FXを始める際には「経済指標は専門的だけど投資家が押さえるべき内容である」としっかりと理解してトレードに挑みましょう。
初心者も必見の重要指標とポイント
すべての経済指標を覚える必要はありません。
その中でも特に重要な指標をチェックしておけば、初心者でも安定したトレードに近づけるので、重要な指標は覚えておいてください。
重要な経済指標はだいたいアメリカ
FXの通貨ペアは多いものの基軸通貨は米ドルです。
ですので、アメリカの重要指標は高い確率で為替相場を動かすので、必ずチェックしておかなければなりません。
世界中で通用する基軸通貨の米ドルは、外国為替市場の取引上位を占めており、全体の80%以上に関係しています。
世界経済を牽引している通貨や経済状況は常に注視する必要があるのです。
FOMC政策金利の発表
アメリカのFOMCは今後の政策金利を発表しています。
金利は通貨の強弱にストレートに関係しているうえに、世界経済を動かしているアメリカの景気のバロメーターです。
FOMCはどの通貨ペアを扱っていても必ず押さえておくべき重要指標の1つになっています。
事前の予想より高いか低いかで為替相場が反応するため、チャートを信用しましょう。
FOMCの議事録の公表
前述したFOMCの議事録を公表することで、アメリカの今後の金融政策や方向性をチェックすることが可能です。
FOMCの議事録はファンダメンタルズ分析で非常に大切となります。
内容によって為替レートが大きく動くものの、基本的にチャートを見るしかありません。
非農業部門の米国雇用統計
世界中が注目しているアメリカの雇用統計は、ダイレクトに為替市場の流れを塗り替えます。
FXで雇用統計と言ったら基本的に非農業部門の話です。
また、雇用者数の増減や失業率によってアメリカ経済の動向を計れます。
事前の予想と食い違っているのかどうかで決まる点は他の重要指標と同じです。
日銀の金融政策決定会合
日本銀行が定期的に行っている会合で、政策金利などの金融政策を話し合っています。
決定後にすぐ公表されるため、日本円が絡んでいる通貨ペアで動くことが多いです。
今後の日本の金融政策をチェックできるから、初心者の方も「どのように相場が反応するのか?」を見ておきましょう。
ECB政策金利の発表
欧州の中央銀行などが決めている政策金利の発表のことで、事前の予想と異なった場合にユーロやポンド絡みの通貨ペアが乱高下します。
これまでの経済指標と比べて常に為替相場が反応するわけではないものの、やはり重要です。
上級者が注目している経済指標3つ
その他に重要な指標は以下の3つです。
相場が大きく変動することが多い指標なので必ず頭に入れておいてください。
国内総生産を示すGDP
各国のGDPは一定期間の国内の利益を占めており、現状を分かりやすく示しています。
このGDPは前回との伸び具合や、他国と比べて判断される傾向にあります。
指標結果によっては大きく動くので注意が必要です。
小売の売上高
その名前の通りお店の売上を示す経済指標で、個人消費をストレートに判断できます。
先ほどのGDPの60%以上を占めている小売売上高は「季節の調整を踏まえてどうなのか?」、そして「前回と比べてどうであるのか?」が注目されます。
鉱工業生産
こちらは企業の生産を調べた結果です。
鉱工業生産の指数によって、「生産数が増加傾向だから、この国はしばらく景気が良さそうだ」というように分析できます。
この5つの景況感指数も押さえよう
「消費者または企業がどのように感じているのか?」ということについては以下の5つで確認できます。
状況によってトレンドを発生させる要因にもなるので確認を怠らないようにして下さい。
米国の消費者信頼感指数
米国消費者信頼感指数は民間調査による代表的な景況感指数です。
「基準値の100から上下のどちらに振れるのか?」で、アメリカの消費者の意識を読み取れます。
ミシガン大学の消費者信頼感指数
アメリカのミシガン大学が行っている景況感調査ですが小規模です。
米国消費者信頼感指数の先行として扱われており、これ自体の重要度は低くなっています。
日銀の短観
全国企業短期経済観測調査のことで、日本銀行による企業への聞き取り調査の結果です。
日本の景況感調査として信頼性が高い日銀短観は、主に業況判断指数の数値で判断されています。
Ifoの景況感指数
ドイツのIfo経済研究所が国内の企業にアンケート調査をした結果で、現状と先行きを加重平均することで算出しています。
日銀短観のユーロ版のため、Ifo景況感指数でユーロ絡みの通貨ペアのファンダメンタルズ分析が可能です。
ZEWの景況感指数
こちらも、ドイツの民間調査会社のZEWが行っているアンケート調査の結果です。
ZEW景況感指数は、Ifo景況感指数と並ぶ重要な指標に数えられています。
FX初心者が覚えるべき経済指標とは?まとめ
このように一口に「経済指標」といっても様々です。
しかし、その中でも特に重要な指標は存在しており、全トレーダーが注目しているものもあります。
ですが、「知らなかった…」となってしまえば思わぬ損失を被る可能性もあるのです。
けれども、それは知っていれば発生しなかった損失になるので、“ムダな損失”になります。
FXは「いかにして稼ぐか?」という利益ばかりにフォーカスされがちですが、「いかにしてムダな損失を防ぐか?」ということも資産構築する上ではとても大事です。
ですので、ムダな損失を徹底的に省く為にも経済指標を把握するべきだし、発表の際はポジションを持たない方がいいでしょう。
ポジションを持っていることはリスクを抱えていることと同じ意味を持つので、どうなるか結果が分からない経済指標前にはノーポジションをお勧めします。